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次の日、地下牢-獄にて。

「じゃーん、もうそろそろ白米は飽きてるかと思って……」
サクラがパカッと櫃を開けると、いつものように良い匂いと湯気が部屋に立ち込める。
「今日は おこわにしました!」
「強飯か」
米を甑で炊いた粘り気が少ない強飯。それだけでなく具が混ぜられていて美味しそうだった。

「おこわに鶏肉と黒ごま、それから角切りにしたサツマイモを混ぜてみました」
「……頂く」
「どうぞどうぞ」

口いっぱいに広がる鶏の旨味。そして後に来る胡麻の香ばしい風味。強飯に降られた塩とサツマイモの甘さが絶妙にマッチしていて、これはかなりうまい。
「……どう?」
出来具合いに不安なのか顔を下から覗き込むようにしてくるサクラに少しだけドキリとした。
「うまい」
「本当?……良かった」
胸を撫で下ろしたサクラは正座を崩した。どうやら口に合うかどうかかなり心配だったようだ。
「毎日ちゃんとしたものを作ってあげたいんだけど、私も仕事があるし……」
「別にいい。作ってもらえるだけ有難い」



「随分と仲良くやってるみたいだな」

 

突然声が聞こえ、サクラは急いで振り返ると…
「師匠!」
そこには腕を組みながら壁にもたれかかっている綱手がいた。
「な、仲良くというか……」
普通に考えれば拘○禁する者とされる者が仲良くなるのは良くないだろうと今更思ったサクラは言葉を濁した。
「別に構わん。むしろその方がいい」
「師匠はどうしてここに?」
 「サクラ、オビトの足枷を外してやれ」
「……え?」

予想外の言葉にサクラは呆気にとられた。隣にいるオビトも何事かと目を細めて綱手を見つめる。
「でもオビトさんは監○禁中じゃ……」
「いい。お前らに話したい事がある」


サクラとオビトは顔を見合わせた。

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設定タグ:NARUTO , うちはオビト , 春野サクラ   
作品ジャンル:アニメ
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いずな - オビトェ… (2018年11月30日 23時) (レス) id: f5ee51c946 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:橘ゆら | 作成日時:2018年11月29日 2時

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