狂える少女達の恋愛論（ＧＬ）

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Aと屋上で座りながら話している。
暑かったらしくブレザーを脱いでいてちょっと...目のやり場に困る。

笑っているけどどこか寂しそうなのは気のせいだろうか。
清華が羨ましい。


たまらなくなって聞いてみた。


　 妄｢なァ、好きなんだろ？清華のこと｣

A｢な、なんで急に...

　 分かんない...自分でも。｣


やっぱりコイツはあたしに似ている。
清華を見つめながら溜め息をついている姿が自分と重なりすぎて、見ているのが辛くなって、誘ってきた。

要するに、Aを見つめる自分と重なった。



　 妄｢そっか。それならよォ...｣

A｢わっ...！？｣


Aを抱き寄せた。
ふわり、といい匂いがした。


　 妄｢その想いをちょ〜っとあたしにくんねーか？
　 全部受け止める。どんな曖昧な想いでもいいからよ。な？悪かねーだろ｣

A｢みだりっ....｣



加護欲が湧いてくる。今までだったらあり得ない感情だろう。
清華の事が忘れられなくても構わない。

少し、ほんの少しだけでいい。

少しだけ、お前の視界に入れてくんねーか？



　 妄｢あたしといるときだけ見てくれればそれでいい。

　 だから今は少し、あたしのこと見てくれよ？｣

A｢っ...！！｣



Aを困らせているのかもしれねぇ。
でも、それでもいいと思ってしまうぐらいお前が気になって仕方ねーんだ。

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