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「あ、それから先生」
一通り、みんなで和気あいあいと話していると、
(まぁ私は基本聞いているだけだったけれど)
ジョングクがパッと顔を明るくしながら、
「俺、卒業式は出たいです
1年半ちょっと、居なかったことになるけど
卒業は出来たことにしてくれませんか？」
死んでからもちゃんと授業出てたんすよ、
とドヤ顔で話すジョングクを
なんとも言えない、悲しそうな顔で見る先生。
「もちろん、そのつもりだ
お前の卒業証書は俺が読んでやる」
そう言って先生は頷いた。
「わーめっちゃ嬉しいです
よかったねA、俺と卒業出来て」
「なんでそこで私に振るのよ」
「嬉しいでしょ実際
あー第二ボタンとか勝手に貰ってってね」
「いらないです」
「とか言っちゃって本当は欲しいんでしょ
ほかの女子が貰わないかハラハラしてるでしょ」
「してません」
「だいじょーぶ、
ほかの女子にあげる予定はないから安心してね」
「もーうるさいな！あとウインクしないで！」
パチリとウインクをかますジョングクを睨む。
すると、そんな私を見ていたナムジュンさんが
ふふっと笑った
「2人とも本当に仲がいいんだね」
「……そんなんじゃないですよ」
「おい照れんなって」
「またそういうこと言って」
「わぁかったから、喧嘩すんなよな」
そう言いながら先生は苦笑いを浮かべる。
するとジョングクが、
ふと壁にかかっている時計を見た。
「……っと、じゃあ俺らそろそろ帰りますね」
時刻は、もうすぐ５時になるところだった。
「もう5時か」
「じゃあA、帰ろう」
その声に席を立つと、
「Aは先にナムジュンと下に行っててくれるか？
少しだけ、ジョングクと2人で話がしたいから」
「…わかりました
すみません、今日は長居しちゃって」
そう行ってぺこりと頭を下げると、
隣にナムジュンさんが来た。
「じゃあ先に降りてよっか」
ナムジュンさんを先頭に、
先生の家の階段を降りる。
「辛いでしょ」
「へ？」
突然のナムジュンさんの声に、キョトンとする
「今、すごく辛いでしょ」
「……それは、どういう、」
するとナムジュンさんは
切なそうな顔で私を見上げた。
「ずっと一緒にいて欲しいと思っているのに、
Aちゃんは、笑顔で、
ジョングクがこの世から消える手伝いをしている。
それってすごく、辛いことだなと思って」
心臓を、何かに鷲掴みされたみたいだった。
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ににに(プロフ) - テヒョンの4‘OCLOCK聴きながら読んでてもう目がナイアガラの滝ですよ。もう素敵です、続き楽しみっす。 (2019年4月22日 20時) (
レス) id: adea3fa211 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ああ、もう涙腺崩壊。笑笑 本当に24話で涙が止まらなくなってしまってとりあえすコメントさせていただいてます。こんなに素敵な作品に出会えて良かったです。泣 (2018年2月7日 0時) (レス) id: f686d690fe (このIDを非表示/違反報告)
m - Twitterなどでお話しかかれてますか！？書かれてるならぜひみたいです！お話しすごくだいすきです！ (2018年1月27日 11時) (レス) id: 229badfe20 (このIDを非表示/違反報告)
りんごり - 凄く面白くて一気に読んでしまいました笑更新楽しみにしてます。頑張って下さい(^ ^) (2018年1月4日 20時) (レス) id: 555706a24a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃん - 更新頑張ってくださいね！？もう、メッチャ応援しますから！ (2017年12月31日 0時) (レス) id: 7514c48f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2017年10月21日 22時
