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「……でも、」
と、ジンさんは
俯いたまま言葉を続ける。
「きっと今のお前じゃ、
自分から死ぬなんてバカなことは
しないだろうなって
だから後から、
あぁ、本当にただの事故だったんだろうなって」
「その通りですよ、ヒョン
これが3ヶ月とか前だったら
確かに俺、いろいろやらかしてたかもしれないけど
でも今はもう、
生きるのが楽しくて仕方なかった時期だったんで」
そう言いながらジョングクはニッコリと笑う。
それを聞いて、
ジンさんはまた泣き始める。
「……そんなこと言うなよ
なおさら、悔しいよ、バカ
……あの時俺が、」
「そう、それが俺の二つ目に言いたいことです。
ヒョン、自分を責めないでください」
その言葉に、
ジンさんの顔がグッと歪む。
「何度も言いますけど、
これは本当に不運な交通事故だったわけで
相手が悪いとか俺が悪いとか
もはやそういうレベルの話でもなかったんで、
ジニヒョンのせいで俺が死んだ、
なんてことは
500000%ありませんからね」
「でも、あの時俺がお前のことを
引き止めてさえいなかったら！！！」
「そんなこと言い始めたらキリがないんですよ
そしたら俺だって
あと３分目覚まし早く設定してたら、とか
ダッシュで学校行ってたら、とか
いろいろ後悔しちゃいます」
でも、
と、ジョングクは優しい笑顔のまま続ける
「そんなの、辛いじゃないですか
せっかく生きてるんなら、
昨日のことに引きずられるんじゃなくて
明日を見て生きてほしいんですよ
特に、お世話になったジニヒョンにはね」
''やり残したことがある''
''いや、やり残した、というよりかは、
死んだからこそやらなきゃいけないことがある''
そう言っていたジョングクの顔を思い出す。
そうか、ジョングクは、
自分が死んだせいで
悲しんでいる人を、
救いに行くために、
まだこの世に残っているのか。
ぎゅ、と
胸が張り裂けそうになった。
この数日で感覚が麻痺していたけど、
ジョングクは死んでいて
大勢の人が悲しんでいて
そしてそのことに、
ジョングクも悲しんでいる。
当たり前のことを改めて実感して、
ぎゅ、と
胸が張り裂けそうなった。
そして、思わず横に座るジョングクの
右の手をそっと握る。
するとジョングクも、何も言わずに
その手を握り返してくれた。
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ににに(プロフ) - テヒョンの4‘OCLOCK聴きながら読んでてもう目がナイアガラの滝ですよ。もう素敵です、続き楽しみっす。 (2019年4月22日 20時) (
レス) id: adea3fa211 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ああ、もう涙腺崩壊。笑笑 本当に24話で涙が止まらなくなってしまってとりあえすコメントさせていただいてます。こんなに素敵な作品に出会えて良かったです。泣 (2018年2月7日 0時) (レス) id: f686d690fe (このIDを非表示/違反報告)
m - Twitterなどでお話しかかれてますか！？書かれてるならぜひみたいです！お話しすごくだいすきです！ (2018年1月27日 11時) (レス) id: 229badfe20 (このIDを非表示/違反報告)
りんごり - 凄く面白くて一気に読んでしまいました笑更新楽しみにしてます。頑張って下さい(^ ^) (2018年1月4日 20時) (レス) id: 555706a24a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃん - 更新頑張ってくださいね！？もう、メッチャ応援しますから！ (2017年12月31日 0時) (レス) id: 7514c48f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2017年10月21日 22時
