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「はぁ、もう帰ろ...」


こんなとこにいても余計に寂しくなるだけだ。
今日ぐらいは誰かと一緒に過ごしてみたかったな。
少し冷たい夜風が、親に“ケイの顔には似合わないね”なんて言われた夜の闇にも溶け込みそうな真っ黒なコートと俺の髪を揺らしていた。



しばらく歩いていると木のところに何かの影が。
...あれ?人?
人っぽい声が動いた気がした。
いや、まさかね?こんなとこに今、誰かがいるわけないのに。


恐る恐るそこへ近付いてみると、もうそこには何も居なくて。
なんだ、良かった...気のせいじゃん。
まだドクドクといつもより速く音を立てている心臓を落ち着けるために、ホッと胸を撫で下ろした。



するとら後ろから何か獣の唸る様な低い声が聞こえて。
ビクッと肩が跳ねた。
ヒクヒクと引き攣っていそうな顔をそちらへ向けてみても何もいない。
よ、よかった...



でも誰かの視線をまた感じる。
どこからのものなのかは分からないけれど。
森の中だから生き物がいるのも当然だけど、やっぱり落ち着けるわけもなくて。
足を進めるスピードを速めた。





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ちぇしゃ猫。(プロフ) - かすたーどばにらさんのやまいの大好きです!こちらも、星の降る夜にも更新待ってます!頑張ってください! (2018年11月23日 0時) (レス) id: 418aa0a34c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かすたーどばにら | 作成日時:2018年11月10日 9時

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