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「親密そうに見えたけど」
「そりゃ、仲、いいから」
直人さんとの仲を追及されて
嘘を付いているわけじゃないのに
問い詰められているような気分になる。
というか、
別に今市にそんなこと気にされる筋合いもないんだけど。
「…で、今日は私は何で呼ばれたの？」
「ん？今朝のこと聞きたくて」
…それだけ？
そんなはずないでしょ？
年下の癖にそのスカした態度。
調子狂う。
ムカつく。
「したいならする？」
だったらこっちからけしかけてやるわよ。
「ん？何が？」
「ヤリたいから呼んだんでしょ？」
男なんてそんなもん。
綺麗、可愛い、好きだよの言葉は
全て見返りを求めている。
恋人ではなく愛人に永年徹していた私が
ここ数年で学んだことだ。
別にいい。
するのは嫌いじゃないし
虚しさは見て見ぬふり出来るくらいには大人だから。
いつまでも"からかいがいのある年上の女"で
いてたまるもんか。
私はジャケットを脱ぐと
バサリとソファーへ投げ置いた。
シャツのボタンを一つずつ開ける。
「ほら、脱いでよ」
「Aさん？」
「スるんでしょ？」
ソファーに座る今市の横に膝を乗せて
私は彼に覆い被さるように立つと
驚いた顔で私を見上げる今市。
「……」
「なによ」
「…Aさん、ちょっと…ふふ、あはは…」
は？！
何笑ってんのよ！？
脱ぎかけの女が迫ってるのに
欲 情するどころか笑う今市。
なんなの？それ！
「いや、ごめん。
本当、意外性あるよね、Aさん」
「な、なによ？」
「Aさん、モテるし綺麗だけど
本気で男を誘惑したことないでしょ」
そう言った今市の目が妖しく光り
私は思わずドキリとする。
「A」
ソファーに座った今市がそのまま私を見上げて
熱っぽく見つめる。
女性のように美しい手がひらりと舞って
たどり着いたのは私の頬。
そこから指は顎から首筋へと伝い
鎖骨のあたりから肩へとなぞるように動き
その間瞳は私を離さない。
やがて今市の右手が
彼の首もとへとのび
ゆっくりとその指は
彼の首もとを飾るネクタイを緩めた。
その一連の動作に目が離せない私は
言葉でなく目で語る今市の真意を読み取る。
『誘惑ってこうやるんだよ？』
そう言わんばかりの妖艶な彼の姿にドキドキさせられて
固まった私の腕を引き寄せた今市は
勝ち誇った笑みで私を抱きすくめた。
……ムカつく。
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NEE(プロフ) - みほこさん» ありがとうございます！ビューネくんもそろそろ終わるはずなので！パート2ともどもお楽しみくださいませ(*^^*) (2016年9月8日 23時) (
レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - MYさん» ありがとうございます！大人な直人さんに切なくなりつつきゅんしちゃってください(*^^*) (2016年9月8日 23時) (レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - サクラさん» ありがとうございますー！隆二メインですが直人さんにもきゅんきゅんしていただけて嬉しいです(*^^*)やはり直人さんは大人キャラが似合いますー！ (2016年9月8日 23時) (レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
みほこ(プロフ) - いつも楽しませていただいてます♪ビューネくんも大好きです♪つづき楽しみにお待ちしていますm(__)m (2016年9月7日 22時) (レス) id: 6b3f9fe695 (このIDを非表示/違反報告)
MY(プロフ) - 直人さん泣きそうかっこいいです (2016年9月7日 19時) (レス) id: ed4e215e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2016年7月31日 20時
