Eternal LOVE

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「わかってる。
でも、助けてもらったことはありがたいけど
これはプライベートな話だから」



自分がどうすればよいのかなんてよくわかってる。


少なからずある動揺を隠すかのように
私は目の前の彼をシャットアウトするよう試みた。



だけど。




「俺、協力しますよ？」




にっこりと今市は私に笑いかけ
そんな言葉で私の心へ入り込もうとする。






そうはいかない。




「いりません」


「そっか！
じゃあ今から合コンだから、このこと、
すべらない話にしてもいい？」


「は？」


「俺、合コン遅刻する代わりに面白い話披露しないといけないんだよね！
ドロドロ話って女子受けいいし、丁度よかったなー」





…ちょっと、待って。




出会って間もない今市が、しかも年下のくせに
いつの間にか馴れ馴れしい口調で話すのも


終始ニコニコしながら私を見つめて話すから少しだけ落ち着かないことも


まぁ、いい。




それよりも、この男


「…私を脅してるの？」

「あはは、そんな人聞き悪いよ？

ただ、俺は乗り掛かった船で、あなたの手助けがしたいだけ」






この男は

取引先の社員で
私の後輩の友人で


それから絶対に"悪い男"



だけど
今登坂に不倫のことをばらされるのはまずい。









「…わかった。
じゃあ私はどうすればいいの？」



ため息をついて、そう言う私に
今市はにっこり笑って恐ろしいことを口にした。





「そうだな、じゃあ彼女でも恋人でもなくて

"俺のモノ"になってよ、Aさん？」













……意味がわかんない。






















レストランを出て、地下鉄までの道を一人歩いていた。

今日は何だか歩きたい気分だった。
頭の中を整理しないと、とても一日を終えられる気がしない。




合コンへと戻る前に今市が言ったこと。






"俺のモノになって"





「それ、彼女じゃないの？」

「やっぱり取引先に彼女がいるのは会社的に良くないんだよねー」



…それはわかる。



「じゃあ、ｾ フレってこと？」

「そんな単純な関係じゃ味気無いでしょ」



…味気無い？



「ただ俺の言うことに従ってくれたらいいから。

それ以外は何も変わらない。
Aさんは彼氏を作ってもいいし
不倫をやめろとも言わないし
俺との関係は誰にも漏らさない、ただ」




嫌な予感。



それが的中して
今市は恐ろしいことを口にする。




「一つだけ、俺の言うことは絶対にきくこと」

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