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アイボリーに紫とローズピンクの刺繍。
深いスリットに身体のラインを出すドレス。
思ったとおり、あなたによく似合ってる。
こうやって俺の挑発に乗ってやってくるあなたの度胸も
俺の想像を遥かに越える仕上がりも
たまんねぇ
やっぱり俺を刺激するのはあなただけだよ、A。
さて、このマスカレードに迷い込んだladyを
どうお迎えに行くべきか？
そのとき
二階から見下ろす俺の視界に入ってきたのは
一人の男。
この会場では地位も名前も関係ない。
ただ、あのルールを守らない人間はいない。
まさか、香水をつけてこなかったのか？
よりによってあの女たらしに捕まるなんて
まぁ無理もないな。
この会場で、一番美しい
慌てて彼女の元へ駆け寄り、取り戻す。
いくら地位も名前も関係ないとはいえ
あの男が俺に楯突くことはあり得ないけど。
だけど
あの男のアプローチに
ほとんど抵抗をみせないどころか平然としていたこの
俺は感じたことのない憤りを覚えていた。
だから
わざとした、マーキング。
この香りは俺が口付ける場所だけにつけておけばいい。
暗闇でもあなたの喜ぶ場所がわかるように。
「で、私をここに呼んだ理由は？」
「俺のことをもうひとつ教えようと思って」
「…上流階級の人間だって、言いたいわけ？」
…それだけ？
さすがだな。
あれから毎日来ていたのに何故来なかったかと
俺を責めたりはしないわけ？
そうやって強がるあなたも美しくてたまんねぇけど
「…会いたかった？俺に」
シャンパングラスを手にそう問いながら
彼女の顔色を伺う。
見せてよ、動揺。
俺がいなくてどう思ったか、教えろよ。
「それは、あなたの方でしょ？
こんな手の込んだご招待、初めてだわ」
…可愛くねぇ。
でもそうでなくちゃな？
そんな簡単に思い通りになるなんて思ってない。
「…さぁ、出番だ」
「え？」
「退屈なセレブ様たちの余興だよ、行くぞ」
彼女の手を引いてダンスフロアの中心に向かう。
「待って、私踊れない」
「適当についてきたらいいから」
こんな余興、本当はごめんだけど
見せてやる。
本日の主宰者のパートナーは
これだけ、いい女だってことをね。
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ひろみ - 私も臣大好きなので、キュンキュンしながら読みました。どうなるの？とドキドキで、途中でやめる事ができず、夜中までかかって一気に読ませて頂きました。 (2017年4月2日 2時) (
レス) id: e9c7ef6696 (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - 3~しかないんですかね??間違ってたらごめんなさい (2017年1月8日 15時) (レス) id: 811aaed8b2 (このIDを非表示/違反報告)
あんな(プロフ) - 毎回毎回キュンキュンしながら見てます！！ (2016年9月19日 0時) (レス) id: 16f1420843 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - 続きが気になりすぎます(*^^*)！NEEさんのお話大好きです＼(^^)／NEEさんのペースで大丈夫ですので、無理せず更新お待ちしております(*^^*)！ (2016年5月22日 10時) (レス) id: 31f7cf4807 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - あとさんと同じく！隆二くんに触れられてるところを見て、臣にいろいろ大切なことに気づいて欲しいです(>_<) (2016年5月22日 10時) (レス) id: 31f7cf4807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2016年4月14日 22時
