姉が人間じゃなかったらしい

9話 悪魔と神の関係性 ページ11

「…さっきでてきた悪魔ってさ…神と仲いいの？」

あんまり仲良さそうなイメージはないんだけど

「そうだなぁ…仲良くしてくれる悪魔もいれば我らを敵意識している悪魔もいるぞ」

「…神と仲のいい悪魔…想像つかないなぁ」

「そうか？」

「…そうじゃない？」

「まぁ…普通は想像はつかないのかもしれないな…だけど同じ天界の生き物どうし、仲良くしていかなければならないんだ
と言っても彼らは闇、我らは光の部類ということもあってか
やっぱり…どうしても何人かは光側を軽蔑しているものもいるし、闇側を軽蔑している者もいる…
仕方ないのだがな
はるか昔、敵どうしで闘ってきたのだから」

「敵どうし？闘い？」

「日本にも平和な時代の前に戦争のある時代が存在していただろう？
神の世界も同じだったんだ
今でこそ平和なところだが
昔は闘いが絶えなかったんだ」

「へー…さっきの話を聞くに光側ＶＳ闇側…って感じだったの？」

「そうだな、力では圧倒的に我々の方が強かったからな…勝者は我々光側だったのだ
…だけどこれも昔の話だ
我もほんの少ししかこの時代のことを知らない
今は闇側であろうと光側であろうと仲良くしていけばいいと思うのだが」

なかなかそれができないんだよな
そういい姉は寂しそうに笑った

「…天界も人間界も…同じものってあるんだね」

「…あぁ、そうだな」

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