1話 姉は神だったらしい ページ1
「神って…んなわけ…」
「あるんだなぁ…これが」
「いやいや…
ありえないからね！？
今の今まで13年間と3ヶ月12日！
その間、そんな素振り1度も見せなかったよね！？」
「時がくるのを待っていたんだよ…」
「何！？時って！？」
「辞書で調べろ」
「そういうことじゃないから！
ていうか、なんで口調変わってるわけ！？」
「神の世界では標準語だがな」
「その言葉が標準語かなんか聞いてないから！
なんでその口調になってるのか聞いてるだけだから！」
「我が妹に神ということを伝えたからな
もう無理して人間の世界の標準語を使わなくていいだろう？」
「ていうか、神の世界って日本語なわけ？」
「それは、聞き取り手が何処育ちかによって変わってくる」
「はい？」
「例えば、お前は日本育ちだろう？」
「はい」
「ならば、日本語も理解は出来るだろう」
「そうですね」
「…それが英語を理解できる人ならば我の喋っている言葉は自動的に英語に変換されるのだ」
「あぁ…つまり…どういうことですか？
人類の脳はいつの間にか神に支配されていたというわけでしょうか？」
「あぁ、あながち間違いではないな」
「あぁ…そうですか
…って…え？」
チョットマッテクダサイ
今、間違いではないと言いませんでした？
「例えば…1人の人間が何が得意であるか、何が苦手であるか…」
待って、急に話始めないで…
「どんな顔立ちで生まれるか…いつ死ぬか…などと、1人の人間の人生の一連の流れを決めるのも神だ」
「えぇ…
でも、世の中には顔も美人でなんでもできる人がいるじゃないですか？
それって理不尽なんじゃ」
「理不尽…というよりかはそれは、その人間の努力の結晶だ」
「…ふむ？」
「神は1人1人の人生の物語の構成をするだけだ
その物語をどう組み立てるのかはその人次第だ」
「…なるほど…」
神様も理不尽なわけではないんだね
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小夜時雨(プロフ) - 蘭嶼さん» 面白いと言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます！更新頑張らせていただきます！ (2019年3月30日 14時) (
レス) id: 7363ed0049 (このIDを非表示/違反報告)
蘭嶼 - めちゃくちゃ面白いです！題名に釣られました。更新頑張ってください！ (2019年3月30日 13時) (レス) id: 1c29926d87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小夜時雨 | 作成日時：2019年3月29日 21時
