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昔、似たようなことを言われた記憶がある
…それは、多分…あの子から

☪·̩͙

「私に頼ってもいいんだよ?
1人で抱え込むよりは誰かに相談した方がいいと思うんだけどな…」

…夏の終わりが近づいている夕方
ヒグラシの鳴き声がやけに五月蝿い時
彼女は突然、そんなことを言い出した

「どうしたの?急にそんなこと言い出して」

「梨愛は1人で解決しようとしすぎなんだよ
そんなんじゃ…いつか梨愛が壊れてしまう
そんな気がして…」

…これは私の質問に対する回答なのか?
もしかしてさっきの質問は無視?

「だから…梨愛が壊れてしまう前に
梨愛の心の拠り所を作ってあげたいの
だから私は…梨愛を支える人になりたい」

無視っぽいなぁ…なんか
…そんなことは今は聞けないけどね
こんなに真面目に話してるのに急に「無視した?」なんて言えないし

「…支える人になるには難しいと思うよ
相手のことを見抜ける人にならなくちゃいけないし
言葉選びも上手くならなくちゃいけない
あと、どんな悩みでも解決させれるように…
口の上手い人…というか…まぁ、ならなくちゃいけないんだよね
それは難しいことで…えっと…」

「後半、語彙力がめっちゃダウンしたわよね?」

「うぅ…」

えっ?半泣き?
…いや、もうすぐ涙がこぼれそうになってる…
…あ、零れた

「っわぁ…なんで泣くの!?…じゃ、じゃなくてごめんっ!ごめんって!語彙力ダウンとかいってごめんって!」

勢いよく頭を上下に動かす
…その動きがツボったのか彼女は泣きながら笑いだした

…えぇ、何この子…
ちょっと酷いことを思っちゃったかもしれないけど
大体の人がこの状況で思うことだと思うんだけどなぁ

「あははっ…ひぃ…っふははっ」

「いつまで笑うのよ…」

「ははっ…ご、ごめん ふふ…だってさっきのがあまりにも面白かった______________

☪·̩͙

…確かこんなことがあった気がしなくもない

「おーいー!梨愛ー魂あります?此処に、
どっかとんでっちゃってない?」

にゅっと私の視界に結萌の大きな瞳が入ってくる

「っわぁっ!?」

「お、戻ってきた」

「な、何が!?」

「あんたの魂が」

びしっと私にむかって指を向けて結萌は謎のドヤ顔をした

「…人を指さしてはいけません」
思わずそうツッコミを入れた

「お母さんみたいなこというね」

結萌は若干呆れたような表情を浮かべた

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夢咲花 - これからがとっても楽しみです (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲花 - 書いてくださってありがとうございます (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小夜時雨 | 作成日時:2019年3月4日 20時

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