【文スト】白虎の片割れ。第二幕

Episode.76 - Testimony ページ39

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其れから私は、昨日の夕方に起こった事の全てを話した。
如何やら私は昨日から一日、ずっと眠っていたらしい。



証言として伝え終わった頃には、窓の外は昏い星が輝いていた。







「そンな事が…」



「…はい。鏡花とは…友達(・・)とは、其処で別れたんです」







私はいつの間にか、ひとつ嘘を吐いていた。

何故か、鏡花の事を妹では無く、友達と証言していた。
そんなに支障はないのかもしれないけれど。








「そうか……。そういえば、名前を聞いてなかったね。
妾(アタシ)は与謝野、って者(モン)だ」



「…泉、Aです」



「泉 Aだね。

分かったよ。証言してくれたアンタには感謝だ。ありがとうね、A」








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其れから私は、医務室の寝台(ベッド)でぼう、としていた。

心の中がもやもやと不明瞭になっていた。



いつまでたってもすっきりしない。








「…どうかされました？Aさん」



隣に付いてくれていたナオミさんの声で、はっとした。



「…いえ、何も……」



…本当は何も無い訳ではない。








未だ証言出来ていない物があるじゃないか。それに……







「…あの、済みません、ナオミさん。
与謝野さんと、太宰さんを呼んで頂けますか？おふたりに、言いたい事があるんです」







ナオミさんは分かりました、と2人を呼んでくれていた。






この事(・・・)を言えば、皆さんの役に立てるかもなんて事を思ってしまった。









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Testimony=証言








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今日は泉 鏡花さんの誕生日ですね！

この日をずっと待っていました！

今日はうさぎに囲まれて過ごしましょう！

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