【文スト】白虎の片割れ。【中島敦】

Episode.22 - Disclosure - 2 ページ24

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「よし、出来た！」



先程より、一段と綺麗になった鏡花。



「どうかな、鏡花」



そう言って、鏡を手渡す。
その瞬間、ぱっと表情が明るくなった鏡花が鏡に写って見えた。



「凄い…！」




「A、凄いね。とても上手に出来ているじゃないか」



「えへへ…お母様に、教えて貰ったんだ」



「ふふ。上手に出来ていますわ」




「…ありがとう！お父様、お母様」









嬉しい。こんなに褒めて貰えるなんて…。









「でも…」


鏡花が突然、明るかった顔をしょぼん、とさせた。






「…どうしたの？」





突然、どうしたんだろう。何か私、悪い事を言ってしまったのだろうか。









「なんで、同じ姉妹なのに、私と姉様って、こんなに違うの…？」







「…え」






「髪の色も、瞳の色も…なんでこんなに違うの…？」



「鏡、花…？」






突然、何を言い出すの…？私と鏡花は_____



ちら、とお父様とお母様の方を見てみると。
お母様が私と鏡花に、そっと話しかけた。









「A、鏡花、本当の事を話します───」





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