＃4 ページ5
＊ ＊ ＊
「っ、なんだ?!」
「.......っと、ここでええんかな、俺は」
スマイルは目を開けると、自分が青色の透明なガラスに囲まれていることに驚いた。辺りは青い霧に包まれていて、どこか不気味な気配がする。
スマイルは正方形のガラスの真ん中に浮遊していた。この青い透明ガラスの中はどうやら無重力に等しいらしい。
後ろに誰かの気配がする。近くに浮遊していた鎌を取って構えると、後ろには青いスーツ姿の男が煙草を吹かして浮いていた。
「あ、いきなり襲ってごめんね。俺は＿＿＿鬱先生って言うんやけど、大先生って呼んでもらってかまわへんで。ちょっと場所移させてもらったわ」
「...何をした」
「いや、ゾムが二人きりにしろ言うから、ほら、下見てみ」
スマイルは前を警戒しながらゆっくり下を向くと、そこにはシャークんとゾムがにらみ合っている、隔離室があった。
シャークんからこの空間は見えていないようで、どれだけ叫んでも反応を示すことはなかった。
なんだこの空間は。
そう尋ねる必要はなく、大先生はペラペラと語り出した。
「悪いけど、ゾムが終わらすまであそこ行かせへんから。大人しくしとって」
そうですね、見ています。なんて言えるわけがない。
自分はシャークんを助けに来たのだ。こんな奴に足止めを喰らっているわけにはいかない。
スマイルは変形能力でガラスを叩き割ろうと、腕を振り上げて能力を大鎌に集中させ、一気に振り下ろした。
「効かんよ。その程度の能力やったら、第一俺にかなわへん」
「なっ......！」
振り下ろした鎌は、何事もなかったように跳ね返された。反動で痺れる腕を押さえながらも、大先生を睨み付ける。なにも起きなかった。ガラス一つ砕けない。
何者だ、こいつは。眼鏡の奥で光る瞳を捕らえると、ゆっくり煙を吹き出して大先生は言った。
「俺は天邪鬼、上級の
大先生はそう言うと、「一緒に血みどろの戦い、観戦しよ〜や」と言って笑った。
＊ ＊ ＊
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CA(プロフ) - かりんとうさん» コメントありがとうございます。そう言って頂きとっても嬉しいです!(^^) ゆっくり更新となりますが、私なりに頑張って番外編を制作中ですので、機会があればそちらもよろしくお願いします。最後まで閲覧ありがとうございました!! (2020年3月14日 0時) (
レス) id: 8d937f2b1a (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう - めっちゃ天邪鬼面白かったです!番外編楽しみにしてます！CAさんのペースで更新お願いします！(語彙力ない) (2020年3月13日 23時) (レス) id: dd325e7063 (このIDを非表示/違反報告)
CA(プロフ) - (名前)SOSORARAさん» コメントありがとうございます。受験お疲れ様でした!(^^) コラボ中心に更新ですが、たくさんのお声があって作成に至りました。近日公開ですので、よろしければ是非!! ( ´ ` ) (2020年3月11日 16時) (レス) id: 8d937f2b1a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)SOSORARA(プロフ) - 天邪鬼また新しい話が読めるので嬉しいです！！私も今日受験が終わったので、それとこみで本当に好きな話なので待ってます(*'▽'*) (2020年3月11日 15時) (レス) id: 9690945b39 (このIDを非表示/違反報告)
CA(プロフ) - らいら@金春色さん» コメントありがとうございます。「Fin」には本作で伝えたかったことを詰め込んで書きました!(^^) 番外編、更新速度は落ちるかもしれませんが頑張ります! 閲覧ありがとうございました! ( そうです、キャビンアテンダントです笑 ) (2020年3月7日 10時) (レス) id: 8d937f2b1a (このIDを非表示/違反報告)
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