＃7 ページ19
「シャケ!!」
大先生がいなくなると、部屋を覆っていた霧が嘘のように晴れた。スマイルはシャークんを囲っていた壁を破壊して様態を見る。
シャークんは未だにぐったりと目を閉じていたが、汗も引いて先程よりは顔色が良くなった。安堵するもつかの間、すぐさま次の手立てを考える。
「...俺に治癒能力があればっ...!」
スマイルは闇の能力者、回復系統の能力は持ち合わせていない。使い方次第によるが、治癒は全くもってやり方を知らなかった。
ぶるっくは大丈夫だろうか。きんときときりやんの状況も心配だ。でも今は深手を負ってるシャークんの体をどうにかするのが第一優先。なかむとどう連絡を取れば＿＿＿
「ちょっと見せて」
「！」
頭をフル回転して俯いていれば、後ろから聞き覚えのない声がした。
振り返れば、そこには白衣を着て心配そうに見つめている一人の研究員が立っていた。スマイルは込み上げてきた殺気をそのままぶつけようと、大鎌を構えて踏み込む。
「違う、俺は君たちの味方だ! ...こんな格好をしてるけど」
「...どういうことだ」
あと一歩で斬りかかろうとしたところで、スマイルは踏みとどまった。研究員は両手を広げ、危害を加えないことを示している。
大体の奴は信用できないが、今は状況が違う。少しでも協力してくれる人材が必要だった。
目の前の奴が協力者という可能性があるなら、話だけは聞いておきたい。
「＿＿＿俺はけいた、ここの研究員。ずっと奴らを騙してたんだ、君たちを助けるために」
「俺達を助ける？」
「そう、俺 ...... 実は、研究員だけど......... 能力者なんだ」
- - -
けいたはそう言うと、左腕の白衣をまくった。
左手の甲には＿＿研究員の証なのか、大きく星のような入れ墨が刻まれていた。けいたは「解」と呟けば、左手からはオレンジ色の光があふれ出した。
「俺は陽の能力者。この星の入れ墨は、本部の人間っていう証明みたいなもの。だから安心して、俺は君たちを助けに来た」
スマイルは考え込んだが、深く頷くとシャークんの様態を説明した。けいたは近くに駆け寄ると、シャークんに手を向けて目を閉じる。
「
すると、シャークんの体はオレンジ色の光で包まれた。
スマイルは細めていた目を開けると＿＿
そこには傷口も何もなかったように塞がっている、いつものシャークんがいた。
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CA(プロフ) - かりんとうさん» コメントありがとうございます。そう言って頂きとっても嬉しいです!(^^) ゆっくり更新となりますが、私なりに頑張って番外編を制作中ですので、機会があればそちらもよろしくお願いします。最後まで閲覧ありがとうございました!! (2020年3月14日 0時) (
レス) id: 8d937f2b1a (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう - めっちゃ天邪鬼面白かったです!番外編楽しみにしてます！CAさんのペースで更新お願いします！(語彙力ない) (2020年3月13日 23時) (レス) id: dd325e7063 (このIDを非表示/違反報告)
CA(プロフ) - (名前)SOSORARAさん» コメントありがとうございます。受験お疲れ様でした!(^^) コラボ中心に更新ですが、たくさんのお声があって作成に至りました。近日公開ですので、よろしければ是非!! ( ´ ` ) (2020年3月11日 16時) (レス) id: 8d937f2b1a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)SOSORARA(プロフ) - 天邪鬼また新しい話が読めるので嬉しいです！！私も今日受験が終わったので、それとこみで本当に好きな話なので待ってます(*'▽'*) (2020年3月11日 15時) (レス) id: 9690945b39 (このIDを非表示/違反報告)
CA(プロフ) - らいら@金春色さん» コメントありがとうございます。「Fin」には本作で伝えたかったことを詰め込んで書きました!(^^) 番外編、更新速度は落ちるかもしれませんが頑張ります! 閲覧ありがとうございました! ( そうです、キャビンアテンダントです笑 ) (2020年3月7日 10時) (レス) id: 8d937f2b1a (このIDを非表示/違反報告)
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