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「Aならなんでも引き受けるでしょ」
「あー。国社学科のAでしょ。あの子に押し付けたらもう行こうよ。」
「Aのどこが好きか?あー、チョロいとこ?」
「え、あの子泣いたの?うっそ、そういうキャラじゃなくね。」
あぁ、またこれか。私もこりないよなぁ。
もう忘れてもいいでしょう。
誰か、ここから出してくれないかな…。
リロリロリン、リロリロリン、リロリロリン、リロリロリン
どたどたどたどた
ジウォン『ヤーー!!A!!さっさと起きなさいよ!バイトでしょ!!??』
A「…うー。」
ジウォン『はぁ、遅れてもしらないよ!?あんたいっつも遅刻してんだから!』
ベシッ
A 『いった!ジウォナ!朝ぐらいスマートに起こしてよー!』
ジウォン『バカな事言ってないでよ。私あんたのお母さんじゃないんだよ!?』
A『とか言ってるけど…?』
ジウォン『ご飯あるから。さっさと食べな』
A『やっぱり!ジウォナ大好き!!』
指ハートを呆れるジウォンに送り付け、カーテンを開けると元気そうに私の皮膚を照りつけやがる太陽のお目見え。憎たらしいぞ…。
私は時々「あの時」の夢を未だに見る。
もうこの街に来てから2年も経ったのに。
はぁ、と一つため息をついたものの、ジウォンお手製の朝ごはんに感動した。
白米、トビウオの塩焼き、キムチ、ナムル、私用の味噌汁…最高!!
A『ん!このお米美味しいなぁ。あ、この漬物も!ジウォンママのご飯は美味しいなぁ』
ジウォン『なはは!そうやって美味しそうに食べてくれるとこっちも作りがいがあるよ。』
今はこの同い年のジウォンとルームシェアしながら暮らしてる。
ルームシェアする理由?もちろん楽しいから!!
お互い学校があったりなんなりで忙しいけど週末は一緒にドラマみたり、買い物したり。
ジウォンは日本の私の高校に留学生として来ていて、その時からの親友。
ずっと韓国語を教えてくれていたとってもありがたーい友達なのだ。
ジウォン『ほら、バイトバイト!今日私ソヨンと会う約束あるから、帰り遅くなりそう。』
A『了解。えーっと…』
言葉が見つからずスマホの翻訳の御手を拝借。
『合コンでしょ。やることやっちゃいな。』
ジウォン 『ヤーー!!変態A!!』
ジウォンに怒鳴られてにやにやした勢いのまま急いで家を飛び出して「喫茶アリエス」に向かう。
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MOARMY(プロフ) - 続きが気になります…!続きを書いて頂けるのを待っています…! (2020年12月25日 9時) (レス) id: c69b5de8f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しうりん | 作成日時:2019年9月8日 2時