古今害悪物語

十二　怒りを力に変えて……! ページ15

璃「陽雁………………大丈……夫?」
傷からは生々しく、赤い血が出ている。
「なんで……？」 みんなが、私と璃子を見ている。
璃「なんでって……そんなの……友達……だからに…決まっ………てる…でしょ｡………速く…陽雁も………逃げ……よう。」
悪「ハッ。人間ごときが｡友達ごっこか?それなら、仲良く死にやがれ………ハッ!!」ギュイン!
風の槍｡多分、この一発で私と璃子を殺す気だ。
殺させるか……!死ぬか……!死ぬのは………………………
お前だ!!!!!
そう思った瞬間、私の心の中に炎が灯ったような気がした。
今の私ならいける。炎のスピリットを出せる(ような気がする!)
手に力を込めて…… パンチｯ………！
ドオンと大きな音が鳴り、風の槍は消えていった。
もしかして……使えた?!炎のスピリット!
悪「くそっ……ここにもいたのか!酒呑童子!」
は?酒呑童子?いやいや、私は西谷 陽雁ですけど……誰かと勘違いしている？
悪「こうなったら、あれを使うしかないか…!はーーあっ!!」
そう言うと同時に悪魔は、化け物のような姿に変わった。
こいつ倒せるか………？
いや、諦めるか!ここで諦めたら…
ｸﾞｵﾝ なっ!
ガッ!! やばい。喰らった。終わる……すべてが ドクンッ
ジリッジリジリッ 何だ？この感じ､なんだか体の芯から燃えるような感情は｡これが本当の[怒り]なのか?
まだ､まだ戦わなきゃ…
まだ死んだ訳じゃない…！
みんなを､大切な人を守らなきゃ!
ぐっ
悪「ほう｡まだ起き上がるンですか｡では、
本気を出しましょう。」
「こっちだって、本気の一撃、見せてやる！」
璃「陽雁｡もう、だめだよ。敵わないよ。」
「でも､まだ分からない。だから、やってみる」
ギュイン!(風の槍)
イメージだ。イメージ｡あの槍を壊して、あの悪魔に当たる炎の竜巻!
スウッ 螺旋焔!!
ゴオオッ!!!!!!!!
螺旋焔は風の槍をぶっ壊し、悪魔(化け物)に当たった。
悪「ぐおおおおああっ……!」
すごい断末魔だ。
悪「っ…!………ごめんな……凛。…」
と、何か言い残し消えていった｡
終わった。
そう思ったと同時に、目の前が真っ暗になった。
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「……あれ、ここは……。」
？「あっ、おきたかな?」
「えっ!稲荷先生?!てことは、ここは保健室?!」
稲「あれ、もう大丈夫？」
「えっあっ」 フラッ
稲「おっと」
先生が､受け止めてくれた。
陽「あっありがとうございます///」
かっこいいな。稲荷先生は///

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