ハニトラされたので騙されることにした。【d!】

後悔はしてない ページ15

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色とりどりの高級菓子は見ていて飽きないものがある。



それなりに友好国である国の令嬢が集結し、おめかしをして美味しいお菓子を食べる。これが現代だったら女子高生辺りが写真撮りまくりそうな光景なんだろうなきっと。


そんな不定期で開催される【お茶会】に私は参加していた。....で、今回は私の屋敷が開催地。断るなんざ以ての外。主催者はそれなりに権力を持つ国の姫さんだから下手すりゃ私の首が飛ぶか国が滅ぶかの二択。
何方にせよ絶望的というね。



だが勘違いしないで欲しい。姫様だからってそう穏やかなもんじゃない。わざわざ言わずとも分かるだろ?何せこのご時世だ。

彼女らはただ粛々と王子様の迎えを待つ童話のお姫様なんかじゃない。淑やかな容姿とは裏腹に泥水啜る思いで這い上がってきた強者。



｢先日、○○国の殿方から躓いた所を助けて頂いて...告白されましたの。『一目惚れだ』って..｣
｢まあ!素敵な出会いですね｣
｢えぇ、私も運命だと感じておりまして...｣



何処ぞの金持ち息子みたく自慢話の殴り合い(物理)してるからね。こういう時は黄色い声に混じっておくのが正解である。俗に言うミーハーってやつだ。内容自体が偶にえげつないのもあるから注意が必要だけど。
いやあ、今日も平和だなあ。(遠い目)



｢A様は?あぁ...そういえば数日前にパーティに行かれたそうですね｣
｢....えぇ。｣


....来たか。 ｢まさか何もないとか言うわけねぇよなあ??｣と言いたげな笑顔に思わず顔が引き攣りそうになる。
そりゃ、あるっちゃあったけどさぁ....。


｢ただ、その日は体調が優れなくて。あまり殿方とお話することが出来なくて....｣
｢そうだったのですか...お身体の方はもう問題なくて?｣
｢はい、お陰様で...でも..｣
｢｢でも？｣｣


....仕方ない。
表面上、犠牲になってもらうか。




｢....気になる方は、いました｣
｢｢何ですって!?｣｣



いつの時代の女性も恋バナが好きなのは共通するらしい。思ったより照れるなコレ。わざわざ顔赤らめさせなくて済んだからいいけど。
というか食いつくとは思わなかったよ。餌に群がる鯉かお前らは。



｢一体どんなお方なのですか!?｣
｢さぁ..。流石に教えられませんわ｣
｢ますます気になります!!｣
｢せめて特徴だけでも...｣


此処にいる人達、長い物には巻かれろ、狙った男は決して離さない肉食ゴリr...肉食系女子ばっかだからなあ..。



｢アタシも聞きたいめう〜｣


な んかきた

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