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(続きです)
鉄仮面なのにも関わらず元来の優しさでモテているのだが、大抵相手から告白されてフラれる。理由は「愛情が重い」。
それでも告白されたらそれに応じる真面目さ故に、女性遍歴は人並み以上にある。
38歳は実年齢で、契約したのは12年前。つまり身体年齢は26歳である。
律儀にも年齢を数えているタイプなので、実年齢を名乗ると外見の若さに驚かれる事が多い。
契約前は警察官だった。ノンキャリア組の為、階級は巡査。ど田舎の小さな交番に勤めていたらしい。
因みに、雨ヶ崎異端審問局に来た経緯も彼が警官だった事が由来しており、その存在を知っていた当時の上官に勧められた入局した。
12年前、刑務所から逃亡した容疑者が起こした事件に巻き込まれ、誘拐された人質の女子中学生と上司の命が犠牲となり、更に自分も現役を脅かす重傷を負う。
犯人が逮捕された後もその事件を悔いており、仕事復帰後は自暴自棄になって職務怠慢気味になり、自分の弱さに更に嫌気を差す悪循環が生まれ、心身共々鬱状態に陥る。
最後は自分が生きている事にすら悔やむ様になり、ヤケ酒の後にビルの屋上から飛び降りた。その際、魔導商店を訪れた模様。
生前が散々な終わり方をした事もあり、今度こそ真っ当な人生を送る為ReSTARTシステムに積極的に参加している。
正しさを求める姿勢も、生前が正しい行動が出来なかった事から由来する。
実は警察官になる前の夢は小説家だった。腕前はそれなりに高かった様で、アマチュアのコンクールでは賞を取る事もあったらしい。
現在、代償の影響で執筆所か文章を読む事すらままならない為、物書きが出来ない事を非常に残念がっている。
【ボイスサンプル】
「雨ヶ崎異端審問局副局長、狼谷郁聡だ。宜しく」
「もう少し笑ったらどうだ、と? 俺は十分笑っているが……」
「困り事があるなら、いつでも言ってくれ。いつでも力になろう」
「すまん、これ何て書いてあるんだ? 今の俺には分からないんだ」
「あの時程、自分の行動に悔いる事は無い。敬愛する上司とこれからの未来を歩む筈だった少女を犠牲にし、更に身勝手にもその責任を放棄した俺は、今度こそ正しく在りたいと思うのだ」
【作者からの一言】
裏表の無い大人の男性キャラは何気に初めて作りました。鉄仮面ですが、とても良い人です。
【関係】
狼谷郁聡の関係集:詳細
現在募集中です。
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作者名:十二月三十一日 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年5月5日 12時