Loner ? (ページ8)

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珍しくあまり話さない私達に「やだ､喧嘩？！」「思春期！？」なんてうざったい絡みをしてくる空気の読めない親の発言が功を奏してか､夕飯を食べ終わる頃にはもう不機嫌そうな光成はいなかった。

それ以降特に転校生の話はせずいつも通りの夜を過ごし､いつも通りの朝を迎えた。

朝が激弱な私を起こしてくれるのも､長く伸ばした髪を整えてくれるのも全部全部光成。甘え過ぎてるな〜なんて思いつつ､甘やかされているうちは存分に甘やかされておこうと私も私を甘やかしている。

檜山「はい､できた。行くよ」

「ん、ありがと」

いつもと同じように並んで歩く学校までの道
満開だった桜も散り始め、道路脇には桜色が広がっている。

教室に着くや否や､委員会の集まりがなんとかかんとか言って光成が居なくなった。

覚め切ってない頭でぼーっとしながら光成が出て行った教室の出口に意識を向けていると､眠そうに目を擦りながら教室に入ってきた転校生。

そんな彼を見て嫌な雰囲気を醸し出しながらザワつくクラスメイトとは裏腹に､ちゃんと朝から来るんだ､なんて感心していたら目が合ってしまった。

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