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「今僕は生きてるんだし、姉さんもA姉さんも生きてるし気にしすぎじゃない〜？
っていうか、ちょっと、いい加減、暑苦しいんだけど…！」
「ここのリンタロウは死んじゃダメだからね！？お姉ちゃんとの約束ね！？」
「ここのって何！？大体なんでA姉さんパラレルワールドなんか信じてるの…！？」
「安心して、リンタロウ。皆信じてる」
「どこに安心する要素があるの！？」
ぎゅうぎゅうに固まる人間団子状態の中で、リンタロウはどうにか抜け出そうともがく。
ユキナリやミサキは力も強くないしすぐに離れるだろうが、問題はコウに、Aだ。と言うか、彼女に至っては何か武道の技をきめている気がする。正直少し痛いのだ。
「大丈夫っ、だから！僕その夢みたいに勝手に死んだりしないから…！」
もはやリンタロウは必死だった。
「本当に？」
「本当だよっ、信じてA姉さ、っ痛い、痛いんだってば…！」
バシバシと背中を叩くと、ようやくAもコウもリンタロウから離れる。
ぜーぜーと荒い呼吸を繰り返しながら、リンタロウはハァと再びため息を吐き、うつむいた。
「……」
「…リンタロウ？」
「ん、あぁいや、何でもないよ…♪」
「長い沈黙があったが？」
「いや、僕は夢の事、皆から話を聞いただけだからさ。僕だったらどういう感情を持ってその夢を見たかなぁ、と思ってね」
何でもなーい。
リンタロウはソファから立ち上がり、玄関へと向かう。
「あれ、出かけるの？」
「ちょっと散歩。朝ごはんまでには戻ってくるよ」
ユキナリの問いにヘラリと答えて、扉を開け外に出る。
8月3日の朝。
朝とは言え真夏だ。この調子だと少し歩いただけでも汗が噴き出すのに時間はかからなさそうだった。
笑みを浮かべたまま少し歩いて、やがて足を止める。
そこでようやくポーカーフェイスを解いて、ふと自分の手を見た。
不意に、手が真っ赤に染まった様な錯覚におちいる。思わずぶるりと震えて、リンタロウは自らの体を抱きしめた。
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麗紅花(プロフ) - 此処まで読んできましたが……不幸な終わり方ではなく、正しい道を貫く事を選んでからの幸福になるエンドで良かったです！（←語彙力がオカシイ……）。しかも、番外編的な続編もあって良いと思いました。「是非とも続きを！」と思いました。機会があれば、お願いします (2022年12月13日 16時) (
レス) @page23 id: ba1809d3dd (このIDを非表示/違反報告)
黒我 - 今更なんですが……とても面白かったです！！もし続きがあるのであれば楽しみにしております！！ (2021年11月12日 21時) (レス) @page23 id: 4b03b5f44e (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - 海月猫さん» ありがとうございます^ ^頑張ります！ (2019年6月19日 0時) (レス) id: a5f5162e93 (このIDを非表示/違反報告)
海月猫(プロフ) - 面白かったです！これからも頑張ってください！ (2019年6月18日 0時) (レス) id: db1e8d80c6 (このIDを非表示/違反報告)
桜音 - 下に書かれている方が居ますが、オリジナルフラグはちゃんと外しましょう。スタジオわさびさんに失礼ですよ。 (2019年1月17日 14時) (レス) id: 257d7b43bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤノ x他2人 | 作成日時：2018年6月22日 12時
