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そうして姉は何を見る? ページ46



誰もいない廊下を、1人歩く私。
可愛い弟は1人眠りについている。今回は襲われる心配恐怖もない。

私は、リンタロウ君を探していた。

だから探しているんじゃない。1人の姉として、弟を狙った理由が、ちゃんと知りたかった。

理由なんてないのかもしれない。


それでも、私はそうしないと彼を許せる気がしなかった




…そうしてしらみつぶしに探して、ふと廊下の奥でリンタロウ君が歩いているのを見つけた。

リンタロウ君はとある部屋に入っていく。
図書室だ。


私は足早に図書室に入った。
…が。


「あれ?」


そこにいたのはリンタロウ君ではなかった。


マキさん?」
「うわっ!?」


私が急に声をかけた所為だろう、マキさんは驚いて本棚から私へと視線を移した。


「あ、驚かせてごめん」
「いや、こちらこそ…って、Aさん、珍しく1人なんだね?」
「うん。ユキは寝ちゃってて」
「そっか」


話をする限り、やっぱりリンタロウ君はここにいない様子だった。
気のせいだったのだろうか。


「…ん?」


マキさんが不意に、私を見つめて首を傾げる。あまりにも凝視するものだから、私も疑問を感じて問いかけた。


「どうしたの?」
「Aさん、髪にゴミ付いちゃってるよ」
「えっ」


慌てて髪を触るが、どこに付着しているのかわからない。
そんな私がおかしかったのか、くすくすと笑いながらマキさんは私に近付いた。


「取ってあげるよ。後ろ向いて?」
「あ、ありがと…」


素直に後ろを向いた。
……でも。マキさんはそのまま私のを弄る様子はない。


「…マキさん?」


不審に思って。


私は、後ろを向いて。
そこには。



私の目に映ったものは。




「!!!」



マキさんの姿。





私にナイフを振り下ろす姿だった。

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設定タグ:狼ゲーム , 霜月ユキナリ , 新村コウ   
作品ジャンル:アニメ
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アヤノ(プロフ) - 鈴錬さん» ありがとうございますー!これから頑張ります^_^ (2018年5月27日 20時) (レス) id: 090e21dff8 (このIDを非表示/違反報告)
鈴錬 - 続編がッ…楽しみすぎるッ…!! (2018年5月27日 19時) (レス) id: 28c60ad67a (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます!!これからも頑張っていきます…!!(≧∀≦) (2018年5月26日 18時) (レス) id: 6c09e3d638 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - アヤノさん>>ありがとうございます!!今回もとても凄かったです!!続き楽しみにしてます! (2018年5月26日 18時) (レス) id: 3a8da8a787 (このIDを非表示/違反報告)
アヤノ(プロフ) - さくらさん» コメありがとうです!これからちょくちょく絡ませていきます…!! (2018年5月25日 7時) (レス) id: 6c09e3d638 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アヤノ x他1人 | 作成日時:2018年5月14日 21時

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