five years ago -2 ページ7
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「Aちゃん？」
ちょっとフリーズしている間に本多教授と藤堂さんが中に入っている。
最後に扉をくぐった大野さんが私を不思議そうな顔で見ていた。
「あ、すみませんすぐに」
扉を閉めて中に入れば温まった空気が喉を溶かす。
もう一度目をやった相葉さんはすでに勝手知ったる様子で二階に上がっていくところで輝きの正体を見ることはできなかった。
思い浮かんでいたのは去年涙をこぼしていた相葉さんの姿だったけど、私がやったのはその涙をぬぐうためのハンカチを提供するくらいだったわけで本当はこんなに気にしていい立場ではないはずなんだけど。
ちょっとだけ気分が落ち込むのは、彼が親戚のような距離感にいるせいなんだろうか。
相葉さんが結婚したという話をちゃんと聞いたのは夕食の席でのことだった。
「え、相葉さん結婚したんすか？」
料理を持ってきたコック見習いとしてうちの厨房で働いている櫻井翔くんが意外そうに相葉さんに問いかけた。
相葉さんの前に丁寧にメインディッシュをサーブしている。
「そうなんだよ、とうとう結婚までしたんだよこいつ」
「なんだよその言い方」
二宮さんは相変わらずこの話題に対して棘がある。
相葉さんがまた拗ねたような顔をした。
「それって去年やんわりプロポーズ断られたって言ってた？」
「そう、よく覚えてるね翔くん」
「ちょっとそんなこと覚えてなくていいから翔ちゃん！」
二宮さんの冗談めかした声に相葉さんが抗議の声を上げる。
翔くんは「たまたま覚えてただけですって」とちょっと面倒そうに言うとそそくさと厨房に引き上げて行ってしまった。
私はと言うと相葉さんの向かいの席で何となく落ち込んだ気分でメインディッシュの魚のポワレを口に運んでいた。
別に、相葉さんにパートナーがいることは前から知っていたし翔くんが言っていたようにプロポーズのことだって聞いていたのに。
「ほら相葉ちゃん、幸せの薬指を見せてやんなよ」
大野さんの言葉に相葉さんがしぶしぶと言った様子で左手を掲げた。
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iCHiKA(プロフ) - ともさん» ですよね〜。姿がわからないからこそ、みたいなところもありますので想像しながらモヤモヤしていただけたらと思います、笑 (2021年2月28日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 相葉ちゃんの奥さん…めちゃくちゃ気になる(￣▽￣;) (2021年2月22日 22時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» ともさんいつもありがとうございます！ですよねー、私もそう思ってます。いずれ変化もやってくるので、そのときをぜひのんびりお待ちくださいませ。 (2021年2月15日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あぁーもぉー相葉ちゃんを悲しませる様な彼女とは別れちゃえば良いのに！にのちゃんの言うように…相葉ちゃん振り回され過ぎ… (2021年2月13日 8時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年12月25日 12時
