five years ago -12 ページ17
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私は上手い話題の転換も思いつかなくてただライトで手元を照らす。
「ねぇ、そういえば翔ちゃんも今年大学生だよね？」
「あ、はい」
ふいに相葉さんは全く違う話を口にした。
「翔ちゃんは地元の大学なの？」
「そうですね。地元の国立大に」
「げ、翔ちゃんってそんな頭いいんだ」
「なんか、上京資金貯めるために学費を浮かせたかったみたいで」
「それで受かっちゃうのか、すごいね」
「いずれは東京のホテルで働こうと思ってるって言ってました」
「そうなんだ。じゃあここでコック修行してるんだね」
「そうです。作業が丁寧だってお父さんが言ってました」
「翔ちゃん几帳面そうだもんなぁ、A型っぽいっていうか」
「あ、当たりです」
「やっぱり？いいなぁA型。俺ABだから変わりもんだと思われてばっかでさあ」
相葉さんのペースに乗せられるように話がどんどん潤くんの話題から遠ざかっていった。
いつも自然にやっていて気づき辛いけど、相葉さんは人との対話がうまい。
話題の振り方も相槌の打ち方もとっても話しやすくて、その上優しくて格好良いからきっと至極モテるんだろうなあとそんなことを考えた。
「あ、あった！これランタンでしょ！」
相葉さんが突然何かを宙に掲げた。
取っ手にぶら下がった独特のシルエット。
間違いない。
「それです！ランタン！」
ようやく見つかった探し物に私もついテンションが上がる。
明るい声でそう言うとこちらを見た笑顔の相葉さんと目が合った。
「やったね、暗くなる前にゲット」
言いながらこちらに来た相葉さんはカチリとランタンのスイッチを回す。
「あれ？」
「……やっぱり点かないですね」
「………だよねえ…」
盛り上がったのもつかの間私たちは同時に肩を落とした。
そりゃまあ、何年眠ってたのかわからないランタンが使えるわけないよね。
「…あ」
「なに？なんか思いついた？」
「これの電池、入れてみますか？」
私は手に持っていた懐中電灯を相葉さんの前に掲げて見せた。
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iCHiKA(プロフ) - ともさん» ですよね〜。姿がわからないからこそ、みたいなところもありますので想像しながらモヤモヤしていただけたらと思います、笑 (2021年2月28日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 相葉ちゃんの奥さん…めちゃくちゃ気になる(￣▽￣;) (2021年2月22日 22時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» ともさんいつもありがとうございます！ですよねー、私もそう思ってます。いずれ変化もやってくるので、そのときをぜひのんびりお待ちくださいませ。 (2021年2月15日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あぁーもぉー相葉ちゃんを悲しませる様な彼女とは別れちゃえば良いのに！にのちゃんの言うように…相葉ちゃん振り回され過ぎ… (2021年2月13日 8時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年12月25日 12時
