過去編 ページ37
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普通の町娘である母はそんな父の元へ嫁ぎ、
二人の間に私が産まれました。
父と仲の良かった先代の殿様は、
娘である私の事もとても可愛がってくれました。
殿様はとても優しい方で、テングタケ城の城下町に時折足を運んではそこの子供たちと触れ合うなどしていて、住人のことを愛していました。
そんな殿様のことをみんなも好感を持っていました。
………しかし、殿様の息子はそんな殿様の考えを嫌っていました。
よく喧嘩をしていたのは城内にいるものは知っていましたが、いくら仲の良い父であっても、殿様とその息子との会話に入れるはずもなく、だんだんと城の活気は衰えていったのです。
そしてある日、先代の殿様が命を落としました。
息子が食事の中に毒を仕込んでいたのです。
その事実を知った私の父は、直ぐに息子に逆らいました。
その次の日です。
私の隣で父は口から泡を吹いて死にました。3歳の頃でした。
先代の殿様と同じく食事に毒が入っていたのです。
その日に息子は、テングタケ城の殿様になりました。
そして私はその日から食べ物を口に入れることが怖くなりました。
しかし、そんな私に母は、食べやすい雑炊を作ってくれました。
そのおかげで、雑炊だけは今でも食べることが出来るのです。
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静樹 - 返事、ありがとうございます!白い太陽さんの作品はどれもとても面白いので応援しています!出してくれたら直ぐに見ます!頑張ってください! (2021年8月12日 0時) (レス) id: c152cab7f1 (このIDを非表示/違反報告)
白い太陽(プロフ) - 静樹さん» すみませんっ!あまり伸びなかったので消してしまいました<(_ _)>でもこうやって見ていただいていたことが知れて嬉しかったのでいつかまた出そうと思います!内容は少し変わりますが、宜しければ見てくださいね! (2021年8月9日 15時) (レス) id: 00650487f2 (このIDを非表示/違反報告)
静樹 - あの、前あったツイステと忍たまの小説どうなったんですか?続きが気になります! (2021年8月5日 23時) (レス) id: c152cab7f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白い太陽 | 作成日時:2019年8月22日 6時