26話 ページ27
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兵「次は、浜 守一郎さんの所属する用具委員会へ行きましょう!」
兵太夫と共に用具庫へ向かったAは、
扉の開かれた用具庫を覗き込む。
兵「では順番に、六年は組の食満 留三郎 先輩、
三年ろ組の富松 作兵衛先輩そして、一年ろ組の下坂部 平太です!」
兵太夫の声にAたちの存在に気づいたしんベヱと喜三太は、Aを見て駆け寄って来ると、委員会の説明を始めた。
喜「僕達用具委員会は、忍術学園の武器、武具、備品の全ての管理と整備をしていま〜す!」
し「先輩方の掘った穴や空けた壁なども僕達が修理しているんですよ!」
『へぇ、1年生の君たちが修理してるんだ!
凄いね!!』
という訳で、先日6年の七松小平太が空けた壁の修理を手伝うことになったAは、
しんベヱ達に教わりながらワイワイと修理を始めた。
傍らで見ていた用具委員会委員長の食満留三郎は、
笑い合う後輩達を優しい目で見守っていた。
しかし、重いものを持つ機会のなかったAにとっては、修理以前に材料を運ぶことだけで一苦労だった。
何とか壁の修復を終えたAは、
自分の修理した穴が塞がった壁を見て、感動していた。
『やったー!しんベヱくん達!穴、塞がったよー!!』
兵「Aさんすごーい!」
し「上手です!!」
喜「良かったです〜!!」
怪士丸も含めてキャッキャとはしゃぐ5人を見て和んでいる食満たち。
……と、その時
七「イケイケドンドーン!!!」
という七松の声とともに、どこからが飛んできた何かによって、先程埋めた壁にまたもや穴が空いた。
さっきまで騒いでいた5人は、手を握りあったまま空いた穴を呆然と見つめていた。
七「わりぃわりぃ、つい飛ばしすぎちゃった!
……ん?どーした?」
歩いてきた七松は、特に悪びれる素振りもなく
謝ってきた。
食「小平太ぁ!!おまっ、お前ぇ!!何してくれるんだぁ!!!!」
唖然とする後輩を見て、顔を青くしながら七松を叱る食満だったが、七松は、細かいことは気にするな!と言って走っていった。
し「……せっかく埋めたのに…」
喜「綺麗にできたのに……」
今にも泣きそうな2人に食満が慌てて駆け寄ろうとすると、
ーーーポンッ、
そばにいたAは、しゃがみこんで2人と目線を合わせると、頭に手を置いた。
『さっきのも綺麗にできたけどさ、
次は、もっと綺麗なのを作ろうよ!すっごく綺麗に作れば、誰も壊せないでしょ?』
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静樹 - 返事、ありがとうございます!白い太陽さんの作品はどれもとても面白いので応援しています!出してくれたら直ぐに見ます!頑張ってください! (2021年8月12日 0時) (レス) id: c152cab7f1 (このIDを非表示/違反報告)
白い太陽(プロフ) - 静樹さん» すみませんっ!あまり伸びなかったので消してしまいました<(_ _)>でもこうやって見ていただいていたことが知れて嬉しかったのでいつかまた出そうと思います!内容は少し変わりますが、宜しければ見てくださいね! (2021年8月9日 15時) (レス) id: 00650487f2 (このIDを非表示/違反報告)
静樹 - あの、前あったツイステと忍たまの小説どうなったんですか?続きが気になります! (2021年8月5日 23時) (レス) id: c152cab7f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白い太陽 | 作成日時:2019年8月22日 6時