10話 ページ11
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学「そうか、やはり舞狐は、フリーの忍者ではなかったのじゃな?」
善「やはりって…、分かっていらっしゃったのですか?」
学「……強くなっている城を潰していく舞狐は、
他とは比べ物にならない成長をしていくテングタケ城を狙うことは無かった。」
立「なるほど。だから、舞狐がどこかの城の…。
テングタケ城の使いだということが分かったのですね。」
情報を伝えた6年生は、
綾部に起きたことも話した。
学「……ほぉ。舞狐は重症だと…。
では、暫くは舞狐も動けまい、一時的に外出を許可する事にしよう。何か噂を聞いたら伝えるようにと言っておいてくれ」
そのことを聞いた下級生たちの中で、
1番喜んでいたのは、言うまでもなくきり丸としんベヱだった。
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『……うぅ、さっきよりは楽になったものの、血が足りない…。』
重傷を負い、フラフラと歩く少女は、
森の中を彷徨っていた。
血だらけのこの状態で街に降りる訳にもいかず、
かと言って下手に動くとテングタケの忍者隊に会うかもしれない。
『っ!!誰だ!!』
ふと気配がして、気配の方向にクナイを投げる少女
木の影でカキンと音がした。
クナイ同士がぶつかる音だ。
「……さすが、噂されるだけあって気配には敏感のようだね。」
木の影から現れたのは、包帯をまいた大男だった。
そう、タソガレドキ城の忍び組頭、雑渡昆奈門である。
見しらぬ大男に警戒する少女は、
体制を整えて構えた。
雑「うんうん。何処にも隙がない、いい構えだね。」
相手の出方を伺っていた少女だったが、
遂に限界が来たのか、フラッと気が抜けて、
倒れ込んでしまった。
『(……あぁ、私、ここで死ぬのかな……。)』
ふとそんな事を思いながら、意識は飛んで行った。
雑「………。」
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静樹 - 返事、ありがとうございます!白い太陽さんの作品はどれもとても面白いので応援しています!出してくれたら直ぐに見ます!頑張ってください! (2021年8月12日 0時) (レス) id: c152cab7f1 (このIDを非表示/違反報告)
白い太陽(プロフ) - 静樹さん» すみませんっ!あまり伸びなかったので消してしまいました<(_ _)>でもこうやって見ていただいていたことが知れて嬉しかったのでいつかまた出そうと思います!内容は少し変わりますが、宜しければ見てくださいね! (2021年8月9日 15時) (レス) id: 00650487f2 (このIDを非表示/違反報告)
静樹 - あの、前あったツイステと忍たまの小説どうなったんですか?続きが気になります! (2021年8月5日 23時) (レス) id: c152cab7f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白い太陽 | 作成日時:2019年8月22日 6時