虹色ホワイトデー (ページ1)

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北山くんとのホワイトデーページ1

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今日は、3/14。

ホワイトデー。

今日も、みっくんはお仕事。

はぁ…。

別に期待とか全然してないけど…！

・・・・会いたい。

「みっく～ん、会いたいよぉ～」

誰もいない部屋でみっくんのうちわに話しかける。

ヴーッヴーッ…

そんな想いが通じるかのように、私のスマホが示す"みっくん"の文字。

「もしもしっ」

北『もしもし、A？』

「なに？忘れ物？」

北『アホか、んなことで電話しねーよ』

「どうしたの？」

北『いや、俺に会いたい～ってAの心の叫びが聞こえた気がして？』

・・バレてる。

「…別にそんなこと！！」

北『あるだろ？』

「…ないもん」

北『すぐそうやって意地張るんだから。』

「…だって」

北『今日、もう仕事終わりだからこれから帰る。デートしよーぜ。』

「…えっ？」

北『今日、ホワイトデーだし。
行きたくない？』

「ううん…行きたい！」

北『早めに帰るから、準備しといて？』

「うん！」

北『おう、じゃあとで』

これ、夢？

みっくんとデート、すごく久しぶり…

どこ行くんだろう？

運転してるみっくん、すごいカッコイイんだよな～

そんなことを考えながら、着替えたりメイクしたりしているうちにあっという間に過ぎた時間。

北「ただいまー」

「みっくん！」

帰ってきたみっくんに、走って飛びついた私。

北「A？笑」

「会いたかった」

北「俺も」

「どこ連れてってくれるの？」

北「まだナイショ」

「えぇ～」

北「その前に…これ。」

そう言って私の手に何かを置く。

「なに？」

北「見て？」

見てみると私の手のひらにちっちゃいみっくん。

「…ナニコレ」

北「え？俺」

「それは見ればわかるけど…」

北「いつもコイツと一緒にいれば、俺が仕事でも寂しくないでしょ？」

「えっ…？」

北「仕事忙しくて、なかなかずっと一緒にいてやれないから、コイツを俺だと思って？」

「うん、ありがとう」

なんか複雑だったけど、みっくんらしいプレゼント。

そんなみっくんが大好き。

北「じゃ、行きますか」

これが、私とみっくんのホワイトデー。

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