検索窓
今日:7 hit、昨日:9 hit、合計:20,659 hit

〇28 ページ13

.





体育祭当日。





大昇「那須……好きな人いたんかよ!」


那須「いや、別に好きじゃないし」


大昇「嘘つけ、本当は好きなくせにさっ」





久しぶりの那須に会った。





那須「それより大昇、お前今どっち?」


大昇「あー…、タイムリープしてる方。てか、夏休み明けに飛んでからずっと未来に帰ってないんだよね」


那須「え!?、ずっとここにいるってこと?」


大昇「まー、そゆことだよね笑」





夏休み明けにタイムリープしてから、





そういや、那須に言うの忘れてたな。





いや、待て。





大昇「……ちょっと待って。」


那須「どうしたんだよ」


大昇「俺は……あの時シャッターを押した。」


那須「どいうこと?」


大昇「1週間くらい前に、Aを撮ってて。思わず忘れてた。」


那須「おい……嘘だろ。」


大昇「……シャッター押したはずなのに、










未来に帰れてない。」





すっかり忘れていた事実。





なんで今日思い出したんだ。





大昇「俺、こっちの住人になったってこと?」


那須「だったら、もう帰れないってことじゃん」


大昇「いや……帰れる方法がもう1つあるっちゃある……」


那須「どうやって?」


大昇「…………Aが死ぬと、強制的に帰らされる。」


那須「……まじかよ。」





……俺は一体、どうしろって言うんだよ。





いっそこのまま、こっちにいても……。





いや、ダメだ。





死の運命が近付くのには変わりないから。










焦っている時、





那須の気になる子を発見した。





大昇「あ……那須、あの子いるから行ってこいよ。」


那須「いや、でも」


大昇「早く行けって笑」





過去の那須に迷惑をかける訳にはいかない。





俺はちゃんと自分で向き合わないと。





ほら……。





俺が言ってた通りじゃん。





俺の視界に映るふたりは





まるで恋人のような空気感だった。





早く俺もAの所に行きたいけど……





クラスの輪の中にいるAに話しかけると、





他の奴らに冷やかされんのが嫌で、





簡単には近づけない。





俺って…ひ弱だよなー、やっぱり笑





その時、





『写真撮るの忘れた!』





聞き覚えのある声が大きく響いた。





“あぁ…もう無理じゃん”と嘆く当人は





那須の気になる子だった。





.

〇29→←〇27



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
104人がお気に入り
設定タグ:美少年 , 浮所飛貴 , 那須雄登
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年8月13日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。