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また、未来へ強制的に帰され、
ゆっくりと目を開けた。
同時に、
一滴の涙が頬をなぞっていった。
その水滴を追うように
静かに涙がこぼれ始めた。
…………。
…。
……………………。
…………。
……。
…。
大昇「おい……
好きな人を……
目の前で……なくしてしまう気持ちが……
分かんのかよ……
なぁ……
そんな辛い気持ちをさせる為に俺をタイムリープさせてんのかよ!!!!!」
いつの間にか
涙が怒りへと変わっていた。
その怒りは、ただの八つ当たりだった。
2回も……Aを守れない自分の不甲斐なさ。
今度は離さず守ると決めたくせに。
Aが振りほどいた手を、
掴むことが、止める事が出来なかった。
また…………。
Aは、俺を役立たずだって思ってんのかな。
……ごめん。
謝ると、
もう二度と会えないみたいになってしまうのが嫌だけど、
今は情けない俺から謝らせて欲しい。
何回だって、何度だって
助けに行く……けど
Aの命はひとつしかない事を忘れてはいけない。
…………。
頼むよ。
もう二度と、俺の前から消えないでほしい。
好きだ。
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作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年6月20日 21時