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やっぱり、俺の予想は正しかったわけで
浮所が他の女の子と……まさかハグとは思わなかったけど
一緒にいるところを目撃してしまったそう。
那須が、“辛いよね”と同情した時、
その子は眉をひそめて、
いかにも“諦めます”というような表情を見せた。
本当に諦めていいの?
きっと那須は、浮所がこの子が好きって知ってると思う。
だけど、なんて声をかけたらいいか分からなくて
つい同情しか出来ないんだよ。
きっとこの恋はあともうひと踏ん張りしたら
報われる恋だと俺は思う。
そんな色んな思考が巡って
大昇「浮所の事はもう諦めるの?」
咄嗟に声をかけてしまった。
大昇「その光景を見ただけでその女子が彼女なんて分からないし、諦める前に、自分の気持ちをちゃんと伝えないと……」
“将来、後悔するから”
やけくそのような言葉。
この子の為じゃなくて、自分へ言い聞かせてる。
過去の他人には言えるくせに、
自分は出来ていないって
ダッセーよな、俺。
___.
軽く料理を食べた後、
俺と那須はここに残り、
“また学校で”とその場で解散をすることになった。
改めて、
今日の目的の話し合いをしていく。
大昇「じゃあ、何が起きたか話してくわ」
那須「……おう」
大昇「ちょっと恥ずいけど、俺が好意を持ったきっかけから聞いて欲しい」
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作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年6月20日 21時