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あ……そうだ！那須！
一昨日俺がタイムリープした時に
唯一出くわした奴。
とにかく那須に会って、説明……してみるか。
昼休み
賑やかな教室を出ようと1歩を踏み出した瞬間、
何か固くて重たいものがお腹に当たった。
視線を下げてみると、
またしても、
気づけばカメラを首から下げて持っていた。
大昇「これで帰れってか…」
そのカメラを片手で押えながら
那須のいるクラスへと向かった。
教室のドアに近寄り、
覗き込むようにして那須を探してみるも、
その姿は見えなかった。
大昇「なんでいねぇんだ？」
とりあえず、ポケットに入っていたスマホを使って
那須に電話をかけてみた。
prr……
那須「あ、大昇？どうした？」
大昇「那須？今どこ？」
那須「あー…今屋上」
大昇「屋上!? なんでそこに居んのか知らないけど、ちょっとさ、話したい事あるから待っててくんない？」
那須「わかった」
電話を切り終え、
小走りで屋上へと向かうことになった。
屋上で那須の姿を見つけた頃には
もう既に昼休みの半分を過ぎている。
柵に手をかけて立っている那須。
そこに近づき、隣で同じ体制をとった。
大昇「よっ」
一昨日ぶりの那須は
まだ高校生の顔つきなのが、
未だに新鮮に感じた。
那須「大昇が呼び出すなんて珍しいな笑」
大昇「まあね、話したい事あるし…の前に」
那須「ん？」
大昇「この場所、懐かしいよなー笑」
那須「おう。まだ昨日のように感じるよな笑」
大昇「あれからもう2年経つのにな」
那須「…2年？笑、まだ1年でしょ」
大昇「……あ、、。」
大学1年生の俺からしては“2年”
だけど、過去の俺たちは
まだ“1年”という差があったことを忘れてしまっていた。
那須「あのさ、大昇…この前から変じゃない？」
大昇「……変って？」
那須「写真撮った時も様子がおかしかった」
さっきの失言といい、
俺が普段から何でも話す那須には
少し違和感を覚えさせてしまっていた。
大昇「……あのさ、その事で話があるんだけど」
その違和感を確実なものに変えるために、
真実を話そうと思う。
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作者名：ホワイトチョコ | 作成日時：2022年6月20日 21時
