◎浮所 ページ33
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浮所「俺たち、卒業しちゃうね〜」
『うん、1年あっという間だった笑』
春に浮所くんと出会ってから、また春が来て。
楽しかった高校生活も幕を閉じた。
付き合ったあの日から今日まで
浮所くんは毎日思い出をくれた。
『浮所くん……寂しいね』
その思い出たちを思い出していくと
とても寂しい気持ちになってしまう。
体育館、保健室、下駄箱。
そして教室。
全部この学校で、浮所くんを、好きになった。
浮所「寂しいけど、卒業おめでとう…だね」
『うん……浮所くんもおめでとう』
浮所「じゃあ、そろそろソレも卒業してくれる?」
『えっ?』
寂しい私を前にして
口角を上げてニヤニヤしている様子。
『ソレって?』
質問をすると更に期待するような顔で私を見た。
浮所「“浮所くん”呼びを、卒業してくれる?」
『あ……』
浮所「俺の事、“飛貴”って呼んで」
浮所くん……あ、
飛貴って呼んでほしそうな浮所くんが
期待してたのはこの事だったのか……
浮所「ほら、早く!笑」
『ひ、』
浮所「ひ?」
『ひだ、』
浮所「ひだ?」
『飛貴くん!』
浮所「わーーー!!!可愛すぎる!!!」
『声大きいよ、浮所く……飛貴くん笑』
はしゃぎまくって、とにかく嬉しい様子。
私にとっては恥ずかしいんだけどな……笑
私たちがわちゃわちゃしている時、
浮所「那須!大昇!」
後ろから那須くんと大昇さんがやって来た。
『那須くん、大昇さんも卒業おめでとう!』
那須「Aちゃんも、おめでとう」
大昇「おめでとう」
『本当に、お世話になりました笑』
那須「2人が付き合えて良かったよ笑」
『ありがとう笑』
4人集まれば、やっぱり話題は私たちのことになる。
あの時、たくさん相談にのってくれた那須くんも
彼女ちゃんが出来て、幸せそうで良かった。
そういや……大昇さんはどうなんだろう……。
って気になっても仕方ないか。
『じゃあ、友達のとこ行ってくる!』
浮所「うん、また後で!」
『3人でお話でも楽しんでて!』
浮所「俺もちょっと生徒会のとこ行ってくるわ」
那須「わかった」
大昇「浮所!卒業おめでとう」
浮所「大昇もな!おめでとう」
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作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年6月20日 21時