検索窓
今日:24 hit、昨日:163 hit、合計:42,344 hit

〇15 ページ34

.





業者さんに、お願いしますと伝えトラックは発進した。





さてと……





玄関口の表札の前で、ただ黙って待っていた一世。





これはどうにかしないとなぁ…





昔から何かと不満があるとただ黙って考え込む癖。





幼なじみ最後の今日まで、それは分かった。





『……一世、練習戻らなくていいの?』





何か…応援の言葉なのに、突き放すような言葉。





アスファルトに目を焼き付けて返事が無い様子だった。





『私は…最後まで応援してるから!』





一世の方へ向いて伝えたあと、
きっとまた返事は来ないと思い、





家の中に戻ろうとしたその時





「明日…来てくれるんでしょ」





ボソッと聞こえた一世からの返事。





そのお願いは無理だって一世自身分かってるくせに……





叶えてあげれないもどかしさが胸の中で暴れていた。





『お弁当も頑張っての一言も直接渡せるのは今日で最後だよ』





もういっそのことハッキリ言ったら
一世は不条理が残らなくてすむのだろうか。





『だから……一世、 頑張って!好きだよ、ずっと』





この好きは、どっちの気持ちで言ったのか
自分でも分からない。





でも、本当に最後の自分なりの精一杯の言葉。





『じゃあ「待ってよ」


「明日……勝つから。絶対に勝つ。」


『……そうだよ、一世は勝っちゃうんだよ』


「どこからでもいいから見ててよ」


『…ちゃんと見るよ、約束する』


「だから……」





鈍感で天然なはずなのに、鋭いところがある一世。





いつもほわっとしてて可愛げがある一世。





だけど、自分のことになるとクールで誰よりも強い。





だからこそ次の言葉は涙が溢れそうになった。





「だから、強い俺で迎えに行くから」





その表情は強くて勇ましくて





その先までずっと信じたいと思った。





.

〇16→←〇14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
131人がお気に入り
設定タグ:美少年 , 浮所飛貴 , 那須雄登
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しゅうか(プロフ) - 初めまして。読みながら号泣してしまいました。素敵なお話ありがとうございます! (6月28日 13時) (レス) @page37 id: 81d3bec9f9 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトチョコ(プロフ) - ^_^さん» 大昇どこいった (6月20日 3時) (レス) id: 5af4654439 (このIDを非表示/違反報告)
^_^(プロフ) - サイコーっす那須最高っす (6月20日 2時) (レス) id: 3634040f38 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトチョコ(プロフ) - ぎゃうさん» う、う、嬉しい……( ꒪⌓꒪) (6月16日 22時) (レス) id: 5af4654439 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゃう - 最初から最後まで改めて読んだけど、まじで好き〜あの下駄箱の飛貴の匂いめちゃくちゃ想像できる。美少年浮所飛貴の匂いじゃなくて一般人浮所の匂いがち好きすぎる。あといせちゃんが怒ってお弁当やめてとかハートに気づかない鈍感で恋愛ならしてない感じがいせちゃん (6月16日 16時) (レス) id: 38302e75f7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年6月10日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。