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なんで私がこんなこと……





公園のベンチに座って、
子供たちが遊ぶ中、私たちは話を始めた。





『あの……話って?』


「昨日の事、なんだけど…」





やっぱりそうだ。





ほぼ気づいてたようなものだけど確証に変わった。





「飛貴に抱きついてごめんなさい…!」


『え?』





予想していた言葉とは
全く違った方向から来て正直驚いた。





私はてっきり、浮所くんには近づかないでとか
浮所くんは私のモノって言われるのかと待ち構えてたから。





「私は…高校1年生の頃から、3年間ずっと、
. 飛貴と同じクラスで、ずっとずっと好きだった…。」


『……』


「でも、飛貴は“妹にしか思えない”って…
. 私の気持ちには応えられなかったの」





話し始めると、何だか私まで切なくなってくる。





3年間分の片想いと、たった数ヶ月の私の気持ちは
きっと心の重みが違う。





だって、3年間毎日
浮所くんの隣にいるようで、でも
見えない線が引かれてる。





そんなの辛いよ……




「昨日、最後の決断で告うことにしたけど
. やっぱり振られちゃった…」


「そんな……」


『あなたがカフェに向かってくるのを見て
. 本命の子なんだなってすぐ分かったの
. だから、最後の悪あがきって思って……
. あなたの好きな気持ちを考えたら本当に酷いことをした
. 本当にごめんなさい』





許すとか許さないとかそんなのできない。





「辛かった…ですよね……」





ただ、共感することしか分からなかった。





「でも……もう、私はいいの笑」


『え?』


「なんだか吹っ切れちゃったかなって。
. 飛貴があんなに走り回ってるのを見て
. あなたを応援したくなったのかな…笑」





あ……嘘じゃない笑顔。





彼女の顔はどこかスッキリと清々しかった。





自分の気持ちを伝えることって





こんなにも綺麗なんだ。





「その割引券…」





突然、
彼女は手に持ったスマホに挟んだ割引券を指さしてきた。





「あのカフェにはそんなの無いよ」





この言葉を聞いた時





私は無我夢中で走り出していた。





彼へと向かって。





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しゅうか(プロフ) - 初めまして。読みながら号泣してしまいました。素敵なお話ありがとうございます! (6月28日 13時) (レス) @page37 id: 81d3bec9f9 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトチョコ(プロフ) - ^_^さん» 大昇どこいった (6月20日 3時) (レス) id: 5af4654439 (このIDを非表示/違反報告)
^_^(プロフ) - サイコーっす那須最高っす (6月20日 2時) (レス) id: 3634040f38 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトチョコ(プロフ) - ぎゃうさん» う、う、嬉しい……( ꒪⌓꒪) (6月16日 22時) (レス) id: 5af4654439 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゃう - 最初から最後まで改めて読んだけど、まじで好き〜あの下駄箱の飛貴の匂いめちゃくちゃ想像できる。美少年浮所飛貴の匂いじゃなくて一般人浮所の匂いがち好きすぎる。あといせちゃんが怒ってお弁当やめてとかハートに気づかない鈍感で恋愛ならしてない感じがいせちゃん (6月16日 16時) (レス) id: 38302e75f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年6月10日 0時

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