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ガタンゴトンと電車に揺られ
たった数駅程の距離なのに、今日は遅く感じた。





いつもと変わらない制服で、
いつものようにカフェに行くのに、





少しだけ違う唇に、思わずドキドキしてしまう。





お店に入ったらいつ気づいてくれるかな、





浮所くん褒めてくれるかな、





そんな考えばかりが頭に浮かんでいた。





長く感じた電車移動、
ついにカフェの最寄りに着いた。





電車を降りると、
高まる鼓動に合わせて歩くスピードも速くなっていく。





ぼんやりと視界にオレンジ色の建物が見えてきて





後、もうちょっとのところ。





そしたら丁度、カランコロンとあの優しい鐘の音が聴こえた。





その音と同時に扉を開けて出てきたのは浮所くん……





と、もう1人。





ふわふわとしたワンピースの可愛い女の子が出てきた。





その姿を見て、
自分でも訳もわからぬまま建物の影に身を隠した。





“飛貴”と呼ぶ声に反応して覗くと





優しい目で見つめる浮所くんに抱擁していた。





『……え』





その光景を見て瞬きが出来なかった。





動揺を隠せない。





言葉も出ない。





ただ、





1粒の涙が頬を伝った。





どんどん視界がぼやけてきて
ポロポロと止まらなくなった。





浮所くんと友達なんかじゃなかった……





初めて気づく自分の気持ち。





リップを塗った本当の理由。





私、浮所くんのこと好きだったんだ……





自分の気持ちを知って、でも…
浮所くんにはそういう女の子がいた。




ようやく気づいた好きという感情を
そっと心に閉まって鍵をかけるしかない。





そうするしかない。





カフェを背中に向けて、駅に向かうことにした。





一歩踏み出した瞬間、





「……Aちゃん?」





誰かが、私の名前を呼んだ。





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設定タグ:美少年 , 浮所飛貴 , 那須雄登
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しゅうか(プロフ) - 初めまして。読みながら号泣してしまいました。素敵なお話ありがとうございます! (6月28日 13時) (レス) @page37 id: 81d3bec9f9 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトチョコ(プロフ) - ^_^さん» 大昇どこいった (6月20日 3時) (レス) id: 5af4654439 (このIDを非表示/違反報告)
^_^(プロフ) - サイコーっす那須最高っす (6月20日 2時) (レス) id: 3634040f38 (このIDを非表示/違反報告)
ホワイトチョコ(プロフ) - ぎゃうさん» う、う、嬉しい……( ꒪⌓꒪) (6月16日 22時) (レス) id: 5af4654439 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゃう - 最初から最後まで改めて読んだけど、まじで好き〜あの下駄箱の飛貴の匂いめちゃくちゃ想像できる。美少年浮所飛貴の匂いじゃなくて一般人浮所の匂いがち好きすぎる。あといせちゃんが怒ってお弁当やめてとかハートに気づかない鈍感で恋愛ならしてない感じがいせちゃん (6月16日 16時) (レス) id: 38302e75f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年6月10日 0時

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