もしもこの恋が出来たなら

那須編 ページ39

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白いシャツに赤いリボン
少し濃いめのグレーのセーター。





これが私の新しい制服！





先生「皆さん聞いているとは思いますが転校生紹介します」





夏休みを終えて今日からここの学生になる！





新しい学校を楽しむんだ！




『み、み、皆さん…は、初めまして！よろしくお願いします』


先生「お名前……いいかな」


『あ……Aです…』





ｼｰﾝ





……終わった。





教室中、息の音も雑音も聞こえないくらい静かになった。





小さい頃から元気はもりもりなはずだけど





人前に立ったり大事な場面では
どうしても緊張してテンパってしまう。





そう……私はあがり症。





一発目の大事な自己紹介、
普通に噛んじゃうし、名前言うの忘れちゃうし





明るくて気さくな女の子で行くぞ！って
決めてたのに全部だめになった。





先生「じゃあ席は、左後ろ、廊下側の1番後ろで」





はい、と小さく返事をして他の生徒の間を通る。





どうしても、周りの目が気になって仕方ない。





しょぼんと下を向いていると





ﾄﾝﾄﾝ





机を指で鳴らして誰かが私を呼んだ。





顔を上げると





金指「分からないことあったらとりあえず僕に…って先生が」





前の席に座る男の子に声をかけられた。





だけど、どこか他人行儀で優しくない言葉。





『あ、はい！ありがとう！…ございます』





返事をする頃にはもう黒板を見ていて
伝わっているかは不確かだった。





転校初日から





なんだか楽しくないな、、。





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