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あれから1週間も経てば、
精神的にも身体的にも徐々に回復していった。
それと1つ、あれ以来大きく変わったことがある。
「ふんふん、ふーん」
五「おっと、朝から機嫌がいいね?いい事いい事〜」
「先生、おはようございます!」
五「んーなに?その手に持ってるもの〜。
おにぎり?僕にくれるの?」
「ああ!!!取らないでくださいー!」
棘くんにあげるために、売店で買ってきたもの。
棘くんの好きなおにぎりの具材がツナマヨだと聞いてこれは買わなくちゃ!と思って、
わざわざ朝から売店行って買ってきたのに。
朝から相変わらず陽気な先生にひょいっておにぎりを取られて、必死の抵抗をする。
五「うそうそ、取らないよ。棘にやるんでしょ?
最近仲良いよね、お2人さん」
「えっ…!そ、そんな風に見えますか!」
五「うん、見えるよー?」
「ええ!ほんとですかっ!」
五「なになに、顔にやけてるよ?
ははー、嬉しいんだ。見せつけちゃってさー」
「見せつけって…先生にだけは言われたくないですけどね!」
そう。あれ以来の変化とは。
棘くんとの距離が少しだけ近づいたということ!
どこか壁があるように感じてた違和感も、
今ではもう気にすることもなくなっていた。
ほんの少しづつでも、棘くんに信頼されているんだと思うと顔がにやけてしまう。
だけど、人間というのは欲深いもの。
次はそれ以上を求めてしまうのだから。
五「お、噂をすれば。棘じゃーん、おはよう!」
「ほえ!!棘くん!?」
棘「……ツナマヨ」
「うん?あ、そうツナマヨ!買ってきたからよかったら今日のお昼に一緒に食べたいです…!」
五「おにぎりのツナマヨを言ったんじゃないと思うけど」
なぜか棘くんに服の後ろをくいっと引っ張られて、
後ろによろけそうになる。
そんなに早くおにぎりが食べたいのかな??
はい!と片方のおにぎりを渡すと、
少し考える素振りをして、受け取ってくれた。
五「お互い鈍感なのか1番厄介だよね〜」
遠ざかる私たちの後ろ姿を眺めながら先生がそう呟いていたことは誰も知らない。
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アップル姫(プロフ) - ひなさん» 続編の方も一人できゃーって心の中で叫びながら読ませていただきました(笑)これからも更新楽しみにしています^^ (2021年2月7日 15時) (レス) id: 1aa0dafb4f (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - アップル姫さん» コメントありがとうございます!棘くんしか勝たん!!書いてる方も思わずニヤけそうになりました(え)、最後まで読んでいただいてありがとうございます!! (2021年2月7日 12時) (レス) id: 88c1187db4 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 人肉ぱぴこさん» コメントありがとうございます!棘くんにこんなこと言われたら絶対キュン死するな、と思いながら書かせていただきました^^キュンキュンしていただけたなら嬉しいです!! (2021年2月7日 12時) (レス) id: 88c1187db4 (このIDを非表示/違反報告)
アップル姫(プロフ) - 初めてのコメント失礼します。きゅんきゅんしすぎてニヤニヤしながら読んでました(笑)棘くんしか勝たん!! (2021年2月5日 21時) (レス) id: 1aa0dafb4f (このIDを非表示/違反報告)
人肉ぱぴこ(プロフ) - キュンキュンしすぎて心臓持たないですうぅぅぅぅぅぅ! (2021年2月5日 16時) (レス) id: 61339bea26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひな | 作成日時:2021年1月26日 13時