待って、なんて煽んないで【狗巻棘】

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＊




「ごじょーせんせぇ…」


五「んー、どした？」


「棘くんが、伏黒くんとの任務を許可してくれません！」


五「はー、若いっていいね！
けどこれはAちゃんの訓練でもあるんだから、
なんとか説得しないと！」


「精霊使いとして、式神使いの伏黒くんの戦い方を近くで見たいからってことはちゃんと伝えたんですけどねーうーん」









＊









棘「……おかか、」


「おかか…」









伏黒くんとの2人だけでの任務は五条先生が決めたことだった。





最初こそ、私は戦うと呪力を人一倍使い果たしてしまうため次の日にまで影響が出てしまうことからあんまり任務には行かないように配慮されていた。





だけどいつまでもそれを続けることは出来ない。
呪術師として、強くならなければいけないから。





そんな時に任された、伏黒くんとの任務。
私も頑張ろうと張り切っていた。





だけどそれを棘くんに伝えたところ、
むすっとした表情をして″おかか″としか言わないのだ。









「大丈夫だよ！何かあったらきっと伏黒くんが守ってくれるし、
私も全力で頑張るから！だから心配しないで？」


棘「おかか…！」









棘くんは納得しない表情のまま首を横に振る。




きっと、私が弱いから後輩である伏黒くんに負担がかかってしまうことを分かっていて反対してるんだと思う。




それは事実だから仕方がないのかも。









「もっと、強くならなきゃってことは…思ってるんだけど」


棘『 違う 』


「え？」









不貞腐れて俯いていた棘くんが、
やっとこっちを向いた。





だけど、私を見るその視線はなぜだか落ち着きのない様子できょろきょろとしている。





それに、ほんのりと顔も赤い。




どうしたんだろう？

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