レンタル彼氏の、悟さん【五条悟】

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硝「Aおはよう…って何、なんでそんなに疲れた顔してるの？」



「硝子聞いてよ〜〜」





あれからしぶしぶ朝食を一緒に食べて、出勤時間の数分前には彼は家を後にした。

″これからが楽しみだね″なんてウインクを残して。





次に会う予定は3日後。
その日は休日で1日何も無く、彼のスケジュールも丸1日予定が入っていなかったからお互いに都合がよかった。




出勤して早々さっきまでの出来事を硝子に話すと、
彼女はふふふっと笑って″よかったね！″とただ一言。





「それだけ！？他人事だからって硝子酷いよぉ。
そもそもレンタル彼氏勧めてきたの硝子なんだからね！？」



硝「話聞く限りだと、なんでAがそんなに彼を嫌がってるのか分かんないんだけど…それに」





″私は失恋で落ち込んでるAより、今の元気なAの方が好きだよ″


よしよしと私の頭を撫でる。





「硝子ぉ…」



硝子「それに、ちょっと強引ではあっても悪い人ではないんじゃないかな？とりあえずこれから様子見ってとこだね！」



「う、うん」






硝子の言う通り、彼の登場で失恋の痛みがほんの少しだけ軽減しているのは事実だった。




それに勧めてきた硝子を責めたとしても、
レンタル彼氏に手を出したのは自分自身。




確かに悪い人ではなさそうだし、
もう少しだけ彼のことを知っていこうと決めた。






硝「その人がほんとに嫌だって思ったら、別の人をレンタルしたらいいだけの話だし…新しい彼氏を見つけるまでの遊びって考えたらいいよ！」



「ふむふむ、なるほど…」






そうだ、そうだ。
今の私の目標は、新しい彼氏を見つけること！
その間の非リア期間を彼に埋めてもらうだけ！



彼を利用しているのは私なんだから
私が悩んでどうする！






「よーし！絶対いい彼氏見つけるぞー！」



硝「私も！」








″おー″と2人で張り切っていると
お前らうるせーよと上司に頭を叩かれた。

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