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神域の守り人(5-4) ページ46

ここから5話は全てにどみさん視点になります。


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「堪忍してや長老……俺にはもう、時間が、ない」

森の奥から現れたのは、エメラルドグリーンの髪、年の割には童顔な顔、普段はニコニコと笑っている目は鋭く細められて、白いシャツにボロ布を巻きつけた姿でも、それは間違いなく、

「ななくんッ……!!」

こいろちゃんが泣きそうに震えた声で悲鳴のような声を上げる。
そうだ。俺と一緒に悪代官とかいうバカゲーをやって、高校野球でバッテリーを組んでたとかいう嘘を吐き合ったなな湖さんだ。

「こんなに早く会えるとはな……お前らやるぞ!にどみ、指示を!!」

「ひゃ〜とりなん先生手加減無しじゃん!なな湖かわいそー」

狼狽しながらなな湖さんを見やる長老をかばいながら、俺たちを睨み続けるなな湖さんを睨み返すとりなん先生が物騒に笑う。
megaちゃんがマイクケースを開けながら頬を引きつらせた。

《なな湖さんの〈能力〉が何かまだわからないから、いきなり攻撃するのは危険だ。少し様子を見よう》

とにかく臨時戦闘態勢を整えて、ヘッドホンを装着して指示を飛ばす。
俺らを見据えた後、憎々しげに歯を噛み締めたなな湖さんが手を掲げる。
その瞬間そこら中のツルが前衛に向かって伸びる。

「うおっ!?」

「うわわっ!!」

スピードのない愛ゴリとこいろちゃんがツルに捕まって、地面から離される。
すかさずとりなん先生やズズがツルを断ち切ろうと手を伸ばすが、その手も成長したツタに巻きつかれてそのまま振り回された。

「ぐっ!?」

「ギャッ、目ェ回る!!」

「ズーズー!!せんせ……ッ、むぐぅ!」

こいろちゃんが2人の名前を叫ぶと、ツルがこいろちゃんの口を覆うように顔中に巻きついた。
フォローを入れようと〈念話〉を飛ばす隙に木の根がmegaちゃんやとりっぴぃを叩きつけ、太い植物の茎にバケゆかと俺が弾かれ、あっという間にツルに拘束されて行く。
振り回されていた2人が土の上に叩きつけられて、うめき声をあげる。
俺は奥歯を噛み締めた。
ーー植物を用いた多彩な攻撃手段、拘束力、防御力。恐らく植物であれば何でも操れるのだろう。
そしたら、なんだ?このフィールドは明らかに俺たちにとって不利すぎる。

「……とばっちりですまんとは思うけど、場所が悪すぎたな」

森神の加護を受けた男。加えて自然を操る〈能力者〉。


「森ん中は俺の独壇場や」

ーーこの人に、どうすれば勝てる?

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あんぴーなっつ(プロフ) - 空屋さん» コメントありがとうございます!この話のバケゆかさんなら快く守ってくれると思いますよ笑閲覧ありがとうございました! (2019年3月17日 13時) (レス) id: 236992ae33 (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - この作品ものすごく好きです!バケりんに守られてぇ…! (2019年3月13日 4時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
あんぴーなっつ(プロフ) - もるさん» コメントありがとうございます!お褒めにあずかり光栄です……!あんまりガンガン更新はできないのですが、完結目指して頑張ります! (2019年1月30日 18時) (レス) id: 236992ae33 (このIDを非表示/違反報告)
もる(プロフ) - 作風とか設定がしっかりしてて大好きです!混ぜメンのキャラにどれも合っててどのメンバーも好きになっちゃいます 更新大変だとは思いますが、頑張ってください応援しています(^○^) (2019年1月28日 18時) (レス) id: 14f50223ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あんぴーなっつ x他1人 | 作成日時:2018年9月16日 20時

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