魔法の町と、尋ね人（3-7） ページ31
「あの？姉とお知り合いなんですか？」
「あー、いや、うん、まあ知らないといえば嘘になるね」
相変わらずはてなマークだらけのつきよさん。
まさか異世界で知り合いでしたなんて、パッパラパーなことは言えないのであたしは曖昧に濁した返事を返した。
前回に引き続きmegaちゃんだぞ♡
とりあえずあたし達が次に捕獲するのはこいろちゃんに決まりそう。
ズズととりなん先生の苦虫を噛み潰した後出汁を飲み込んだような顔してるけど、しょうがないね。
「それで、こいr……お姉さんは、二週間前に失踪したんですよね？そうなると、かなり遠くにいる可能性も……」
ガシガシと髪を掻きむしりながら、メモ帳を睨むとりなん先生がつきよさんに問う。
それに、つきよさんは「いえ」と反応し、
「姉はかなり強力な魔力を持っていますので、モンスターの上位個体……いわゆる、強大な魔力を持ち、魔法を使ったり、知性を持つモンスターに襲われやすい傾向があります。たとえ魂の抜け落ちたような状態でも、本能的に危険は避けると思うので、〈魔法結界〉外には出ないかと」
「ハァー……そんなことあるのけ」
つきよさんの説明に、にどみが感嘆の声を漏らす。
あたしとしては半分わかってて半分わからないような説明だったんだけど、にどみはわかったということか。
「……ンンー？つまりどうゆうことだァ？？」
「愛ゴリィ……」
オォ同士よ……愛の戦士ぃ。
ちっとも状況を理解していない様子の愛の戦士にがっくしと肩を落とすとりっぴぃ。
すまない、彼はゴリラなんだ。
「つまり、こいろはモンスターに襲われやすいから〈魔法結界〉の外には出ないはず。だから、〈魔法結界〉の範囲内で身を隠せる、またはこいろが移動できそうな範囲は限られるってことだ」
とりなん先生の冷静な解説に、やっとあたし達は手を打った。
「つきよさん、この町にはこいr……お姉さんはいないんですよね？」
「はい。何度も探し回りましたが、少なくともこの町と付近の林にはいませんでした」
「とりっぴぃ、地図を」
イケメン風なとりなん先生が、つきよさんに最終確認を取り、とりっぴぃから手渡された〈ハウンド町〉周辺の地図を広げる。
「捜索範囲は……この森辺りから、〈ハウンド町〉の北にある集落辺りまでだな」
「そうだね」
とりなん先生の人差し指が置かれた地図を覗き込んでいたバケゆかが、賛同の意を示す。
この辺りにこいろちゃんがいる……それだけは、確かだった。
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あんぴーなっつ(プロフ) - 空屋さん» コメントありがとうございます！この話のバケゆかさんなら快く守ってくれると思いますよ笑閲覧ありがとうございました！ (2019年3月17日 13時) (
レス) id: 236992ae33 (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - この作品ものすごく好きです！バケりんに守られてぇ…！ (2019年3月13日 4時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
あんぴーなっつ(プロフ) - もるさん» コメントありがとうございます！お褒めにあずかり光栄です……！あんまりガンガン更新はできないのですが、完結目指して頑張ります！ (2019年1月30日 18時) (レス) id: 236992ae33 (このIDを非表示/違反報告)
もる(プロフ) - 作風とか設定がしっかりしてて大好きです！混ぜメンのキャラにどれも合っててどのメンバーも好きになっちゃいます 更新大変だとは思いますが、頑張ってください応援しています(^○^) (2019年1月28日 18時) (レス) id: 14f50223ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんぴーなっつ x他1人 | 作成日時：2018年9月16日 20時
