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だけどあんまり林を待たす訳にもいかないからそれから急いでなんとか居酒屋の店先に辿り着く。
俺が、
「あ、そう言えば俺、ちょっと電話しなきゃいけなかったんだ。先に入っててくれる？」
と思い出した様に言えば、
「……分かった。待ってるからね。」
慧が少し残念そうにして一人で店の中に入って行った。
それを見届けた俺は、昔懐かしい店先にある提灯の横の壁に軽く右手の拳をこつん…と当てた。
そして我慢してた感情を心の中でだけど吐き出す、思いっきり。
………何、今の10分足らずでのやり取りは……っ！！
3年以上付き合って、お互いの気持ちだけれど婚約までがっつりして、それで仲の良い友達と呑む前に恋人同士の時間が欲しいって！！？？
俺は提灯の横の入り口に掛かっている網の暖簾を一本づつ引きちぎりたいという衝動をどうにか抑えながら深呼吸を繰り返す。
そうだよ、電話なんて嘘だよ！
このどうしようもない感情を抑えるための嘘！！
……もしや俺は大変な人と将来を約束しちゃったのかもしれない………いや、分かってはいるんだけれど最近の慧は可愛いの破壊力が増している気がする………。
プラス、俺の慧への半端ない想い。
……これじゃあ最近の俺の悩みも尽きないはずだよ……。
でもいつまでもこうやってぐるぐるしてる訳にも行かないので気を取り直してため息をつきながら店に入った。
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すみるく(プロフ) - けいままさん» ネジ！そんな細かい所まで……さすがけいままさん！嬉し過ぎます(泣)また辛い時期で読むのも大変だと思いますが、これからもどうぞ応援よろしくお願いします！ (2021年9月21日 21時) (
レス) id: bb46d11d25 (このIDを非表示/違反報告)
けいまま(プロフ) - ネジがしゅるしゅるしゅるぽーんっ！で、すみるくさんのお話のリズム感の面白さにトリコになってるんだなぁ、て改めて気付きました！！大切な人がいるからこそ人生の選択に悩む姿は応援したくなります。 (2021年9月21日 17時) (レス) @page15 id: 9fe0f507af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみるく | 作成日時：2021年9月19日 23時
