大切な仲間。【Fischer's】1 (ページ10)

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9話ページ10

Aside

シルク「んじゃ、橋の前集合な」

そう言って笑顔で手を振って帰って行くシルク。

...昼休みの後、結局シルク達と土手で遊ぶ事になった。

“友達と遊ぶ„なんてこと何年ぶりだろうか。

一人で下校しながらそんな事を考えていた時だった

？「あのー...」

...？

誰かの声に気付き

振り向くとそこには1人の男子生徒が立っていた。

A「はい…？」

？「これ、落としませんでしたか？」

A「あ...ありがとうございます」

それは、私のお気に入りのハンカチだった。

正直、すごく恥ずかしかった。

…中学生になってもハンカチを落とすなんて！

？「…学校、同じですね」

A「そうですね」

そう、この人は、私と同じ学校の制服を着ていたのだ。

？「何年ですか？」

A「一年です」

？「え！同じです」

A「本当ですか？背が高いので２、３年生かと…」

？「よく言われます(笑)」

この後も家に着くまで色々話した。

この人は、不思議と安心できた。

でも、

…こんな人でも裏があるのかな。

そう思ってしまう私がいた。