【銀魂】久しぶりに会った同級生がとんでもない美人になってた【高杉晋助】 (ページ3)

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第3話ページ3

学校を出ようとした生徒達全てが、足を止めて一点を見つめる。

彼らの視線の先には、高杉とA。

上気した頬、わずかにふせられたまつげ。
Aに見惚れる要素はたくさんあったが、生徒達は皆一様に高杉を見つめた。

Aを抱きしめ、頬にそっと手をやる男は、誰もが魂を抜かれてしまいそうなほど美しかった。
その全身から立ち上る色気に当てられて、くらくらしてしまいそうだ。
Aの美貌など霞んでしまう。

そして何よりAを見つめるその視線が、ひどく甘かった。
蕩けるような視線だ。誰が見ても、高杉がAを溺愛していることがわかる。

「も、もう・・・っ！！」
「悪ぃ。我慢できなくてなァ」
「いつもそれ！！ちょっとは我慢することを覚えてよ」
「惚れた女の制服姿に欲情しない男が居ると思うか？」
「～～～～～っ、この変態！」

彼の腕から逃れようと必死にもがくAはひどく愛らしい。しかし愛らしいながらも無意識に男を誘う雰囲気を持つ彼女は、扇情的でもあった。

だから高杉は行かせたくなかったのだ。

学校、それも共学の高校となれば彼女にまとわりつく男もたくさんいるだろう。現に、彼女に見とれている男達が高杉を遠巻きに見ている。

その中にはきっと、無理やりでもAを手に入れようとする男がいるはずだ。

そう、己のように。

初めて見た時、全身に電流が流れたようだった。

目が離せなかった。確かにその女は、平凡で、地味だったが、それでもどうしても惹きつけられる何かがあった。

今すぐ彼女を手に入れたい。無理やりでもいいから、組み伏せて、犯してしまいたい。

暴力的な感情が彼を支配した。熱くなっていく体に反して、頭は凍てついて、冷静だった。

女は幼く見えた。高校生くらいだろう。すでに20を超えた高杉と『今すぐ』結ばれるには大きな壁がある。しかしそこは高杉だった。あの女を手に入れ、そばに置くためにはなんでもする。

視線を女に向けたまま、高杉は隣で商談相手と談笑していた男を膝でこづいた。

「あ？なんだよ」

坂田銀時。気怠げな美貌に、高杉と比べても遜色ない有能さ。高杉と同じ幹部であり、一緒に仕事をこなす相棒である。

「少し抜ける」
「は？なにいって…おい、突然どこ行きやがる！」

高杉は銀時に背を向けて、歩き出す。