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「ラウール、今日なんか早くない？」
泊まりに来ていためめが、家を出ようと靴を履いていた俺の背後に立って寝癖のついてる頭を撫でていた。
「だってデートだもーん」
「……はああ！？ な、なにお前彼女できたの？ 」
「まあね」
玄関のドアを開けると、眩しい日差しが差し込んできて目を細めた。
「おい、ちゃんと大事にしろよ」
「わかってる。ね、めめ」
「んー？」
「母さんには自分で言うから言わないでね」
わしゃわしゃと頭を掻き回されて、せっかくセットしたのに台無しじゃんて！
めめのバカと言って家を飛び出した。
遠ざかるまでゲラゲラ笑ってる声を聞ききながら、火照る顔を手で扇いだ。
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告白はどうなったかと言うとね。
あの後Aちゃんも、ずっと俺のことが気になっていたことを教えてくれた。
いやなんとなく気づいてたけどー。
でも照れ臭いから「へーそうなんだ」て軽く流していたら、Aちゃんは言った。
『ラウールくんの受験が終わってから付き合ってほしいです』と。
正直マジかよー！って一気に気が抜けたけど、俺はそれを受け入れた。
急ぐようなものではないし、俺はもうすぐ受験シーズン本番に入るからどっちにしろAちゃんと一緒には居られない日が増えるだろうから。
だから甘い時間はもう少しお預けだねって。
会えなくなるまで、俺とAちゃんは少しの時間でも会って話をしたんだ。
最初のデートはいつにする？
最初のデートではAちゃんの好きな場所に連れて行ってね、て。
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ゆきんこ(プロフ) - azuhibimamaさん» ありがとうございます！名前シリーズ番外編も合わせると結構長いのに嬉しいです😊キューピット深澤さんは私もお気に入りでした😌ありがとうございました!! (2022年2月4日 21時) (
レス) id: 98af39605d (このIDを非表示/違反報告)
azuhibimama(プロフ) - 名前シリーズを昨日から一気読みしてしまいました！すごく面白い！深澤and佐久間のお話が特にお気に入りです！ (2022年2月4日 19時) (レス) id: a411539623 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年6月25日 11時
