第4話 ページ7
『んじゃ、大学行ってくるね』
「いってらっしゃい!笑」
その声と同時に扉を開け、大学へ向かう。
『あれ、こんな綺麗な青空だったっけ…』
いつもはどんよりとした空なのに
今日はなぜか透き通って見えた。
少し歩けばすぐに私が通っている緑山学園につく。
門をくぐれば見える大きな建物、1歩ずつゆっくり歩き教室へ向かう。
△△ 「あっAさん、来たんだ笑」
『うっうん、』
△△ 「来なくてもよかったのに…笑」
そう耳元で誰にも聞こえないように話すのは
クラスでも人気なマドンナ的存在の△△さん。
お家がご立派らしくいつも1番じゃなきゃ嫌らしい。
「なーにしてんの?」
弱い私は思わず泣きそうになる。
だけど…後ろから聞こえてきた柔らかい声。
『れんくっ、』
永瀬 「どーしてん、泣きそーな顔して。」
△△ 「さ、さっきゴキブリが飛んできたらしくて…!」
△△さんが少し焦りながらそう言うと、
永瀬 「嘘んマジで?怖かったなぁ…もう大丈夫やから」
そう言いながら廉くんは私の頭を優しく撫でた。
…視線が痛い。あっそうだった…
△△さんが私をいじめる理由、これだっけ。
廉くんに構われる私が気に食わないんだよね…
知らないけど。
永瀬 「あっA、数学の用意貸してくれへん?笑」
『また…?笑』
永瀬 「なんか知らんけどいつも忘れんねん笑」
△△ 「それなら私のやつ、どうぞ…!」
永瀬 「あーうん、△△ちゃんの気持ちは嬉しいねんけど俺はAのでええや。笑」
勢いよく△△さんが私のことを睨む。こわ…
永瀬 「△△ちゃんの綺麗なノート汚すわけにいかんし、まぁAのは別にええねんけどな?笑」
『ちょっ、それどーいう…!』
永瀬 「はーやーく。帰りジュース奢ったるから、な?」
『んーいや…今日は1人で、帰る。』
永瀬 「は?えっいつも一緒に帰ってるやん…なんで?」
俺のこと嫌いなった?っていやそう訳じゃないけど!
『えっとー…あっ急ぎの用事がっ!』
先生 「なーに言うてんねん。お前今日居残りやろ?」
『ぇ、』
教室に入ってきた担任の言葉に耳を疑う…
230人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Miu(プロフ) - 続き読みたいです!!物語めちゃめちゃ感動しました……泣 (2020年1月8日 0時) (レス) id: 60189c19aa (このIDを非表示/違反報告)
haru. - 続き読みたいです。凄く、感情がわかりやすい読みやすい物語ですね。。応援しとるんで、無理せずに頑張って下さい。 (2019年12月30日 13時) (レス) id: fbf66905a0 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 続きみたいです!!でも無理しないでくださいね、! (2019年12月26日 9時) (レス) id: dfd7d4bf9a (このIDを非表示/違反報告)
west Love - 初めまして、続きが見たいです。これからも応援しとるので頑張って下さい (2019年12月2日 0時) (レス) id: 4778e42e64 (このIDを非表示/違反報告)
rio - 続き見たいー!無理せずお願いしますねw (2019年11月21日 13時) (レス) id: 429f26e0ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひまわり | 作成日時:2019年11月6日 23時