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第6話 ページ14

『モモ…?』



思わず出てしまったその言葉に全員が反応する。



永瀬 「えっモモって…?」


中間 「もしかして、小瀧のこと言うてんの?」


桐山 「え、てことは今Aちゃんの家には小瀧がおんの?」


『こ、たき…?』


中間 「そう、こいつの名前。…Aちゃん、ほんまはこいつのこと知ってるんちゃう?」



そう淳太さんが指でさしたのは紛れもなくモモの姿で…



『…知らない、知りません…知りたくないっ、』


永瀬 「A…?」



れんくんが俯く私の背中を少し摩る。少し揺れたポケット。その正体は自分のスマホで…メールを開くと、モモからの新着メールが数件入っていた。



[大丈夫?変な男たちとか…来てない?]

[もし、来てるんやったら無視して?]

[…なんか聞いたんやったら、家で話そ?]

[なぁ既読して、お願い…]



次々と送られてくるメッセージに目の前のふたりを見る。



桐山 「ん?」


中間 「どした?」


永瀬 「A…?」


『…れんくん、』


永瀬 「どうした?」


『私、帰るね…』



そう言いながら歩こうとすると、
目の前にいた照史さんに左手を掴まれる。



桐山 「なぁ…教えてくれへん?小瀧のこと知ってるん?」


『…小瀧望、という人は知りません。』



そう言うと少し俯いた淳太さんと照史さん…

小瀧望という人は知らない。知らないけど、



『でも、モモのことだったら知ってます。』


中間 「…モモ?」


『そのモモが…貴方たちの探している小瀧望なら、』


桐山 「なら、?」


『…モモはどうしていなくなったんですか?』



その言葉に全員が黙り込む。あっこの空気…あの時と同じだ。水族館に行ってモモに友の話を聞いた時と、同じ。



『…失礼します。』



そう言い、私は重い足取りで家へと向かった。

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設定タグ:小瀧望 , 神山智洋 , ジャニーズWEST   
作品ジャンル:恋愛
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Miu(プロフ) - 続き読みたいです!!物語めちゃめちゃ感動しました……泣 (2020年1月8日 0時) (レス) id: 60189c19aa (このIDを非表示/違反報告)
haru. - 続き読みたいです。凄く、感情がわかりやすい読みやすい物語ですね。。応援しとるんで、無理せずに頑張って下さい。 (2019年12月30日 13時) (レス) id: fbf66905a0 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - 続きみたいです!!でも無理しないでくださいね、! (2019年12月26日 9時) (レス) id: dfd7d4bf9a (このIDを非表示/違反報告)
west Love - 初めまして、続きが見たいです。これからも応援しとるので頑張って下さい (2019年12月2日 0時) (レス) id: 4778e42e64 (このIDを非表示/違反報告)
rio - 続き見たいー!無理せずお願いしますねw (2019年11月21日 13時) (レス) id: 429f26e0ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひまわり | 作成日時:2019年11月6日 23時

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