検索窓
今日:6 hit、昨日:2 hit、合計:138,706 hit

05 ページ6

.





黄「なんでですか!?」


ジ「だから、教えることは出来ないんだ。僕にも守秘義務と言うものがある。神山に言うなと言われたことは、Youたちにも言うことは出来ない」


赤「そんな···」


ジ「ただ、1つだけ預かっているものがある。Youたちが来たら渡してくれと言われていたんだ。何が書いてあるかは分からないが、読んでみるといい」





その言葉に、みんなが息を呑むのが分かった。


ありがとうございますって淳太くんが受け取る。


それには、『メンバーへ』っていう見慣れた、神ちゃんの字。


それを見ただけで、何だか涙が出そうになった。






黄「開くな」


そうやって開かれた封筒。


溢れだした涙は、止まらへんかった。






ずるいよ、神ちゃん。


言いたいことだけ言って、おらんくなるなんて。


俺らは、神ちゃんがおらんとあかんねん。


やから···帰ってきて、神ちゃん。







.







『まず始めに、突然やめてごめん。
急なことで、驚いとるよな。
みんなには迷惑かけてしまうかもしれへん。
でも、ちゃんと考えて決めたことやから。
この考えが変わることはもうないと思う。
もう二度とみんなと会うことはないんやろうな。
まぁみんなのことやから、俺がおらんくても絶対大丈夫。
やめるやつが何言ってんねんって感じやと思うけど、最後にちょっとだけ。
みんなと過ごした時間、ほんまに楽しかった。
毎日笑いあって、たまに喧嘩もしたりして。
辛いことも悲しいことも、いっぱいあったけど、ほっんまに楽しかった。
毎日がキラキラしてて、この場所が俺の生き甲斐やった。
こんな俺を、メンバーって言ってくれてありがとう。
こんな俺に、幸せをありがとう。
大好きやった···ほんまに、大好きやったよ。
やけど、もうみんなと一緒におることは出来へんから。
俺のことは、忘れてください。
これが、最後のお願いです。
今までほんまに、ほんまにありがとう。

  神山 智洋』

06→←04



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (206 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
422人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

澄子(仮名) - 何回見ても泣けます!コメントを書いているときも泣いています!感動系を初めて見させていただいたのがこの小説なんです。このまま頑張って書いてください。長々と失礼いたしました (2018年10月1日 17時) (レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
♪♪♪ - 続き楽しみにしときます! (2018年9月18日 18時) (レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
みーさん - 号泣しました 涙が止まりません! (2018年9月18日 18時) (レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
プリッツ - とても面白いです! (2018年3月19日 1時) (レス) id: 95e9ce1329 (このIDを非表示/違反報告)
モンチ(プロフ) - コメント失礼します!私、こういう作品待ってたんです!これから頑張って下さい! (2017年9月19日 23時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:せん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年9月19日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。