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緑side
半年前。
実家に戻ることを決めてからの時間は、あっという間やった。
ジャニーさんのところに行って、引っ越しをして。
落ち着いた頃に見た自分のニュース。
それを見ても、ここでも流れとるんや、なんて感じにしか思わんくて。
案外自分が冷静なことに気づいた。
それでも、目を閉じれば思い出すのはいつでもメンバーのこと。
打ち明けとれば、大丈夫やって、俺らがおるからって頭を撫でてくれるんかな、とか。
気がつけばそんなことまで考えて。
必死に固めた覚悟が、こんなにも簡単に揺らぐ。
それほど、俺にとってのメンバーの存在は大きかった。
でも、”心配かけたくない“
この想いが、どんな気持ちよりも勝るから。
···きっと俺の気持ちは変わらんねん。
ふと、みんなで撮った写真が目に入った。
「みんな、ええ笑顔。このときは、流星が珍しくボケてたんやっけ笑」
写真を見るだけで、簡単に蘇る記憶。
大丈夫、まだ覚えてる。
···それでも、いつかは忘れてしまうねんな。
「忘れたないっ···忘れたないよ、みんな···」
ぎゅっと、握りしめてしまった写真。
写真の中の俺たちは、最高の笑顔を浮かべていた。
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澄子(仮名) - 何回見ても泣けます!コメントを書いているときも泣いています!感動系を初めて見させていただいたのがこの小説なんです。このまま頑張って書いてください。長々と失礼いたしました (2018年10月1日 17時) (レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
♪♪♪ - 続き楽しみにしときます! (2018年9月18日 18時) (レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
みーさん - 号泣しました 涙が止まりません! (2018年9月18日 18時) (レス) id: 62a0074be2 (このIDを非表示/違反報告)
プリッツ - とても面白いです! (2018年3月19日 1時) (レス) id: 95e9ce1329 (このIDを非表示/違反報告)
モンチ(プロフ) - コメント失礼します!私、こういう作品待ってたんです!これから頑張って下さい! (2017年9月19日 23時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
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